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【レジ袋有料化の話】売り上げを減らす悪循環

2020年7月から始まった、レジ袋有料化。

買い物に行けば「袋はお持ちですか?」とレジ担当者の方から必ず尋ねられる。この光景が普通になりました。

たった1ヶ月しか経過していないのに、人間は慣れるモンです。

 

この話は、日本政府が言い出した話。各省庁がアナウンスをやっていますが、商店に対する要請で目立つのは「経済産業省」からの呼びかけです。

取り組みの目的は、「プラスチック製品に囲まれた、現代のライフスタイルを見直す事」だそうで。

www.meti.go.jp(2020/7/31閲覧)

プラスチックは、非常に便利な素材です。

成形しやすく、軽くて丈夫で密閉性も高いため、製品の軽量化や食品ロスの削減など、あらゆる分野で私たちの生活に貢献しています。

 

一方で、廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの課題もあります。

私たちは、プラスチックの過剰な使用を抑制し、賢く利用していく必要があります。

 

このような状況を踏まえ、令和2年7月1日より、全国でプラスチック製買物袋の有料化を行うこととなりました。

これは、普段何気なくもらっているレジ袋を有料化することで、それが本当に必要かを考えていただき、私たちのライフスタイルを見直すきっかけとすることを目的としています。

https://www.meti.go.jp/policy/recycle/plasticbag/plasticbag_top.htmlより。改行・強調等は筆者によるもの。以下同)

 

レジ袋有料化から1ヶ月。さほど大きなものではありませんが、自らのライフスタイルを見直す方が増えています。それにより、各個人の行動に変化が現れています。

しかし、変化イコール改善というワケではない。状況が変わるということは、揉め事が起き易くなるということでもあります。

 

今回の「レジ袋有料化」に関して、揉め事のネタはいくつかありますが…。

最もよく耳にするのは、「商店の経営が圧迫される」という話です。

 

www.news-postseven.com(2020/7/24)

「エコなのかもしれませんが、店としては全然得ではない。むしろ損が大きくなり続けている…」

こう危機感を募らせているのは、千葉県内のコンビニ店オーナー・中村慎吾さん(仮名・60代)。

 

7月1日から「レジ袋有料化」がスタートしたが、買い物のためにわざわざ袋を持ち歩く面倒くささに加え、このコロナ禍の最中なら従来のレジ袋を使うほうが衛生的ではないのか、といった疑問も噴出し、賛否両論といった印象だ。

さらに、現場からは早くも「失敗だった」との声が上がっているのである。

 

「例えばですよ、缶ビールやチューハイを5、6本買っていくお客様がいて、レジ袋は有料ですと案内すると、んじゃ2本でいいや、と仰るんです。要は、袋は買いたくないから手で持てる分だけしか買われない。

たくさんの商品をカゴに入れてレジまで来て、袋が有料であると聞いた瞬間ムッとして、全部キャンセルで、とそのまま店を出る方もいる。

そもそも、お客様一人一人にいちいち説明しなければならず、それだけでも大変なタイムロス。朝や昼などの繁忙帯は本当に大変で、シフトを一枚増やしたほど」(中村さん)

https://www.news-postseven.com/archives/20200724_1579185.html?DETAIL

 

レジ袋の代金は、せいぜい数円程度です。しかし、今まで無料だったものを、一方的に有料化されたことに納得がいかず、怒る人がいるそうです。

 

怒るのは極端な例だとしても、「袋が無料で貰えないのであれば、買い物の量を減らす」と考える人は多い。筆者もその一人です。

レジ袋はたかが数円ですが、「金を払わねばならない」と言われたら、冷静に考える機会が生まれます。買い物前に冷静に考えるということは、衝動買いが減るということ。これは、店にとって大打撃。

特に飲食物に関しては、衝動買いに頼る部分が大きい。新製品が出たり、普段買わない品が目に入ったりすれば、「ちょっと食べてみようかな」という衝動が湧いて買う。このサイクルは、冷静に考えることで阻害されます。レジ袋有料化は、冷静な思考を促進します。

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衝動買いを抑えるのは、家計を考えた場合には良いことです。しかし、経営側から見れば、「ちょっと勘弁してくれ」と言いたくなる話でしょう。売り上げ減に直結する話ですから。

それに加えて、レジ袋有料化に伴う各種作業コストを、小売店に押し付ける形になっています。揉めた場合は全て店の責任…として、問題解決の手間を現場に丸投げ。

上記記事では、「仕事量が増えてしまうので、従業員を一人増やした」という状況。利益が上がって状業員が増えるというのであればいいですが、レジ袋有料化は違いますね。

 

レジ袋有料化を主導しているのは、経産省。経済活動を盛んにする筈の役所が、経済を冷やしている。どういうことでしょうねぇ…?

 

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ここで、ちょっと疑問が。

「なぜ、この様な事態を予測できなかったのか?」
「予測していたとすれば、事前に対応策を講じなかったのか?」

 

過去記事を探してみれば、「この事態を予測していなかったことはない」くらいのものは見つかります。

しかし、「レジ袋を無料で配っているのは、店側の負担だ。有料化すれば、店のコスト減になるからいいじゃないという意見とセットになっていて、有料化を肯定する記事が目につきます。

diamond.jp(2019/10/4)

 

実際は、「コスト減どころか、負担大幅増になった」というオチですね。

取り組みが始まって1ヶ月程度ですから、結論を出すのは早いとはいえ、実施前に・負担増の話に触れた記事が見当たらない。

予想していなかったのか?
正直に書くと干されるから黙っていたのか?
真相は闇の中。

 

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そもそも、この取り組みは「廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの課題」に対しての取り組みであったハズ。上記引用の経産省コメントにも、そう書いてありました。

要は、環境問題の分野です。

 

しかし、環境問題を本気で考えた結果が「レジ袋有料化」というのは、ちょっと変。ツッコミどころがあります。

そのツッコミどころとは…次回記事にて。長くなるので、本日はここまでとさせてください。

 

 

--------------(記事了)--------------