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【ガンダムの話】『オルフェンズ』は、ちょっと複雑で異質(4)~「鉄華団」という私企業

前回記事の続きです。

テーマは、機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の世界観を、分かり易く説明する…です。

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(以下『オルフェンズ』と表記)は、2015年から2016年にかけて放送された、ガンダムシリーズのひとつ。

硬派で面白い作品ですが、従来の作風とは異質。「分かり難い」と仰る視聴者もいらっしゃる為、当ブログでは「オルフェンズを理解し易くなるポイント」を紹介する記事を連載しています。

今回で最終回。当連載はひとまず終了です。

 

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理解のポイントは、以下の5つ。

 

【1】厄災戦と、モビルスーツガンダム

【2】厄災戦後の統治システム

【3】差別・貧困・独立運動

【4】少年兵と、阿頼耶識システム

【5】CGSから鉄華団

 

これまで、【1】から【4】について述べました。今回は【5】について詳しく見ていきます。

その前に、これまでの要点をピックアップしておきましょう。

 

◆『オルフェンズ』世界では、かつて「厄災戦」と呼ばれる大戦争があった。この戦争で、多くの人命が奪われ、様々なものが破壊された。当時存在した科学技術の一部も失われており、厄災戦は「人類の文明を後退させる」という酷いものであった。

◆厄災戦から300年後の世界。人類の活動範囲は、太陽系の広い範囲に渡っていた。その治安を守るのが、軍事組織「ギャラルホルン」である。
表向きは「平和維持軍」「警察」として中立の立場を守る組織であるが、実際は腐敗して私利私欲まみれ。各地の治安は悪化し、犯罪や貧困が蔓延っていた。

◆貧困の歪みは、弱い者へ集中する。特に「親を失った孤児」は、年端もゆかぬ身体で危険な仕事をやったり、「ヒューマンデブリ」と呼ばれる奴隷身分になって売買されたりと、悲惨な状況になっていた。

◆この状況を前に、植民惑星の火星で独立運動が勃発。その中心にいたのは、「クーデリア・藍那・バーンスタイン」という名の少女であった。
クーデリアは、火星の経済的独立を目指して、地球経済圏の上層部に直談判を試みようとしていた。

 

こんな感じでした。

火星独立運動のシンボルであるクーデリアが、経済交渉をする為に、火星から地球へ行きたい。
しかし、腐敗したギャラルホルンを頼るわけにもいかない。

そこで登場するのが、火星の少年兵達なのです。

 

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【5】CGSから鉄華団

『オルフェンズ』世界には、治安維持組織「ギャラルホルン」が存在しています。本部は地球で、太陽系各地に支部があります。

ただ、先程から述べていますが、ギャラルホルンは腐敗しまくってグダグダ。本部周辺はまだマシですが、本部から離れれば離れるほど、やる気も規律も下がる一方です。火星にもギャラルホルン支部がありますが、まぁ酷いものです。

そこで、クーデリアは「民間軍事組織」に警護を依頼し、地球を目指します。その軍事会社の名前が「CGS(クリュセ・ガード・セキュリティ)」でした。

 

CGSには、人体改造手術「阿頼耶識」を施した少年兵で組織された部隊があります。クーデリアは、その部隊に警護を依頼します。

これは、警護スキルの多寡ではなく、「貧困問題の象徴たる、少年兵に守られて交渉に行く」という形をとることで、独立運動の弾みにしよう…という思想的理由がありました。

 

CGSは、クーデリアの依頼を受け、少年兵達を警護につけます。

しかし、事が平穏に進んだのもそこまで。クーデリアは、命を狙われる羽目になります。

クーデリアの命を狙うのは、「独立運動で、自分の利権が奪われるかも知れない」と思う権力者達。彼らは、事もあろうに「治安部隊であるべきギャラルホルン」を抱き込み、クーデリアを抹殺しようとします。

ギャラルホルンの腐敗、ここに極まれり。

 

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腐敗していたのは、ギャラルホルンだけではありません。警護依頼を受けたCGSも同様です。

少年兵達は、真面目にクーデリアを守ろうとしました。が、ギャラルホルンを目の前にしたCGS上層部は、依頼を放り出して逃走。クーデリアと少年兵達を囮にして、時間を稼ごうとします。

残された少年兵達は激怒。自分達で何とかするしかないと考え、格納庫から伝説のモビルスーツガンダム・バルバトス」を引っ張り出し、ギャラルホルンに戦いを挑みます。

その結果、ギャラルホルンの撃退に成功。ひとまずは何とかなりました。

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 (上画像:主役ガンダム「バルバトス」と、クーデリアを守る少年兵達)

 

怒りの収まらない少年兵達は、その勢いでCGSの乗っ取りに成功。名を「鉄華団(てっかだん)」と改め、少年兵部隊のリーダー「オルガ・イツカ」を、鉄華団の社長に据えます。

鉄華団は、クーデリアの護衛依頼を改めて受諾。火星から地球に向けて旅立つのです。

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  (上画像:「鉄華団」のシンボルマーク)

 

…と、これが『オルフェンズ』冒頭の展開になります。

冒頭に至るまでに、厄災戦やら・警察組織の腐敗やら・貧困問題やら…様々な裏事情が存在。それらを理解して、初めて物語の流れがよく分かる。ガンダムシリーズにはお馴染みの、「隠された濃い設定」が効いています。

この手の設定に目を向けないままだと、面食らう方もいらっしゃるでしょうね。

 

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なお、『オルフェンズ』は全50話。前半の25話は、先程述べた「クーデリアの護衛」を中心に話が進みます。

果たして、鉄華団は任務を達成できたのか? ネタバレになってしまうので、ここで詳細は書きませんが…かなり熱い展開になっています。

 

後半の25話は、また別の話。前半よりも、話の規模が大きくなります。

見せ場は沢山ありますが、中でも筆者のオススメは「掘り出してはいけないものを、掘り出してしまった」というエピソードです。

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 (上画像:「鉄華団」所属のモビルスーツ群)

 

その「掘り出してはいけないもの」は、ガンダムの起源に関わるもの。

『オルフェンズ』に登場するガンダムは、全て「ソロモンの悪魔」から名前を貰っています。

なぜ、ガンダムの名が悪魔に由来するのか? その理由となったものが、「掘り出してはいけないもの」です。

 

その正体は…ちょっと言えませんね。申し訳ございません。

気になる方は、是非本編をご覧ください。

 

 

-----------------(記事了)-----------------

 

 

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