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【ガンダムの話】『オルフェンズ』は、ちょっと複雑で異質(2)~火星経済問題

前回記事の続きです。

テーマは、機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の世界観を、分かり易く説明する…です。

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(以下『オルフェンズ』と表記)は、2015年から2016年にかけて放送された、ガンダムシリーズのひとつ。宇宙世紀モノではない、いわゆる「アナザーガンダム」です。

この作品、硬派で面白いのですが、ちょっと異質。従来のガンダムに慣れた方は「分かり難い」となりがち。

そこで、当記事では「オルフェンズを理解し易くなるポイント」をご紹介しています。

ポイントは、以下の5つ。

 

【1】厄災戦と、モビルスーツガンダム

【2】厄災戦後の統治システム

【3】差別・貧困・独立運動

【4】少年兵と、阿頼耶識システム

【5】CGSから鉄華団

 

前回は、【1】と【2】について述べました。今回は、【3】について詳しく見ていきます。

 

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【3】差別・貧困・独立運動

腐敗した治安維持組織「ギャラルホルン」。

社会正義の実現より、金やコネを優先させる者が続出。平和維持軍&警察組織であるべきギャラルホルンは、本来の目的を見失いつつありました。

 

警察が腐敗すれば、治安は悪化します。治安悪化は社会の混乱を招き、弱く貧しい者を増やします。それが世の常であり、『オルフェンズ』世界でも同様。

ギャラルホルンの本拠地がある地球近辺は、まだマシな方です。地球から離れれば離れるほど、ギャラルホルン構成員の質も士気も落ちます。仕事がいい加減になります。

警察であるギャラルホルンが仕事をしないと、犯罪者だらけになります。宇宙海賊やマフィアが跳梁跋扈し、被害者が増えます。殺される者も増えます。

 

そういう被害者の中に、「親を殺された子供」の姿も多数あり。

警察機能が働いていない地域で、児童福祉など満足にあるハズがない。残された子供たちは差別され、児童労働者となって危険な仕事をするか、「ヒューマンデブリ」と呼ばれる奴隷として売買されるか…。

どちらにせよ、貧困の輪の中に取り込まれてしまいます。

 

この状況を前に、植民惑星である火星にて、独立運動が発生。その中心的人物が、「クーデリア・藍那・バーンスタイン」という少女でした。ついたあだ名は、「革命の乙女」。

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(上画像:クーデリア・藍那・バーンスタイン)

 

クーデリアが先ず目指したのは、「火星の経済的独立」です。

 

『オルフェンズ』での火星は、人間が住める環境構築が進んでおり、地球と何ら変わりない自然環境になっています。宇宙服要らずどころか、大規模農園でのトウモロコシ栽培まで可能。

産業的には、「地球のイチ地域」と相違ないレベルです。

 

その産業の中に、「ハーフメタル鉱山事業」があります。

ハーフメタルとは、『オルフェンズ』内で設定された架空の金属で、モビルスーツ等の製造に欠かせないもの。火星には、その金属が豊富に埋蔵されており、火星の有力産業の一つに数えられています。

このハーフメタル産業に関し、火星サイドは地球から規制を受けています。この規制が災いし、火星側にとって有利な商売が難しい状況。火星の経済的独立を邪魔する、大きな障害になっています。

 

クーデリアは、

「地球経済圏のトップに、直談判しよう」
「ハーフメタルの取引規制を撤廃して貰おう」

と考え、火星から地球に旅立つ決心をします。

『オルフェンズ』の前半(1~25話)は、この「直談判」を巡る話になっているのです。

 

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ただ、「地球へ行って直談判」と簡単に言っても、実現させるのは困難です。

 

『オルフェンズ』世界では、科学技術・宇宙航行技術が発達しており、21世紀における船旅と同じ感覚で惑星間航行が可能です。

しかし、先述の通り「警察機構であるギャラルホルンが腐敗している為、あちこちで海賊が横行する」という不安定な状況。火星と地球の往来には数週間かかる為、丸腰では危険。無事に地球へ辿り着くには、しっかりとした宇宙船と、武装警備員が必要です。

 

そこで、クーデリアが声をかけたのが、民間軍事会社の「クリュセ・ガード・セキュリティ」。略称は「CGS」。

この会社には、「孤児のみで構成されている少年兵部隊」が存在しています。孤児は、火星の貧困問題を象徴する要素のひとつ。クーデリアは、「火星の独立運動を進めるに当たり、問題の象徴である孤児に警護して貰った方が、運動の真意を明確にできる」と判断。少年兵部隊を、護衛に指名します。

 

この少年兵達は、後に独自の軍事組織鉄華団(てっかだん)」を設立。その武名を轟かせることになります。

『オルフェンズ』の主人公は、この少年兵のひとり。

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 (上画像:ガンダムのひとつ「バルバトス」と、「鉄華団」主要メンバー達)

 

この少年兵達には、「孤児である」という点の他に、もう一つの共通点がありました。

それが阿頼耶識(あらやしき)システム」と呼ばれる、厄災戦の遺物です。

 

この「阿頼耶識システム」を使う為には、「生死を問うレベルの、危険な人体改造手術」を受けねばならないのですが…。

 

 

その話は、次回記事にて。

当記事は、ここまでとさせてください。

 

 

-----------------(記事了)-----------------

 

 

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