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【特撮の話】『仮面ライダー』をガチで描けば、こうなります

仮面ライダー』シリーズといえば、お子様に大人気の特撮番組です。

かっこいい主役ライダー。
頼もしい仲間。
豊富な変身アイテムや武器。
ライバルの敵ライダー。

…これが、近年お決まりのパターンですね。

 

しかし、そのお約束に当てはまらない、「異色中の異色」と評されるライダーシリーズ作品があります。当記事では、その作品をご紹介します。

タイトルは、『真・仮面ライダー 序章』です。

真・仮面ライダー序章(提供:Amazon)

 

『真・仮面ライダー 序章』は、1992年の作品。よくあるテレビシリーズではなく、オリジナル映像ソフトとして制作されました。

 

この作品のテーマは、「原点回帰」です。

 

仮面ライダー』という作品は、元々「改造人間の悲哀」を描いた作品。主人公が悪の組織に拉致され、望まない改造手術を施され、戦いの日々を強いられる…という、ダークな話。思い切り「大人向け」の作品です。

しかし、テレビシリーズの姿はどうかといえば、「子供向け特撮番組」として人気を博している状態。それはそれでOKなのですが、元々の意図からは外れた形になっています。その状態を元に戻してみよう…として制作されたのが、『真・仮面ライダー 序章』なのです。

 

正直言って、ホラー&スプラッター要素が強め。
お色気やラブロマンス要素も少々あり。
色々な意味で「お子様には刺激が強い作品」になっています。

 

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『真・仮面ライダー 序章』の粗筋をザックリ述べると、以下の様なものになります。

 

 

▼物語の舞台は、1990年代の日本。

▼この世界では、謎の連続殺人事件が発生しており、世間を騒がせていた。

 

▼主人公の名は、風祭真(かざまつり・しん)。若い日本人男性。頭脳明晰でスポーツも得意な、文武両道の鑑と呼ぶべき人物。

▼真の父親は、免疫工学の権威と呼ばれる学者である。父は、現在「ISS」という研究組織に所属。そこで人体の研究を行っていた。その研究に、息子の真は被験者として参加。父の仕事を手伝っていた。

▼が、その実験の正体は「生命倫理や道徳観念を完全無視して実施される、人体強化改造実験」であった。被験者である真は、そのことを知らない。

 

▼研究が進むにつれ、真の体に異変が起こる。それは、「急に意識を失う」「知らないハズの事件を、なぜか知っている」等々、主に脳神経系に関する異変であった。

▼その様な状況の下で、ISSの裏の顔を知る別組織が暗躍。真は争いに巻き込まれてしまう。

▼やがて、真の体の異変は脳神経系に止まらず、他の部分にも発現。真の外見を大きく変えるレベルにまで深刻化する。その姿は、巷を騒がせている連続殺人事件の犯人と酷似しており…。

 

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『真・仮面ライダー 序章』の主人公は、一応「仮面ライダー」と認識されています。大人向けで独特の雰囲気ではありますが、「仮面ライダーシリーズ」のひとつですから。

しかし、劇中では「仮面ライダー」という認識は殆どゼロ。「化け物」とか「改造兵士」とか「謎の生物」という扱いを受ける割合の方が大きい。

その理由は、下画像を見て頂ければ伝わるでしょう。

S.I.C. 仮面ライダーシン(魂ウェブ限定)(提供:Amazon)

 

これが、『真・仮面ライダー 序章』の主人公が変身した姿です。

ヒーローではなく、怪人寄りの外見。いかにも「生物兵器」といった風貌です。

攻撃方法も、「カッコよく技名を言って跳ぶ」といった描写は無し。「首を引きちぎる」とか素手で心臓を貫き、血まみれにして殺す」という、おどろおどろしいものばかり。

 

この外見が怖すぎて、ギャン泣きする子供が多数発生。

「歴代ライダーが出演する、オールスター作品」という企画に参加しても、「あれ? ライダーの中に怪人が一人混じっている?」という評価を受けてしまう、悲しい存在に。

劇場版仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー(提供:Amazon)

 

この扱いは、同じ大人向けライダーの『仮面ライダーアマゾンズ』に近いものがあります。

仮面ライダーアマゾンズ』も、刺激の強い描写が多めです。「生身の人間が、怪物に食われて、吐血しながら息絶える」といったシーン満載の作品ですから。

劇場版 仮面ライダーアマゾンズ Season1 覚醒(提供:Amazon)

 

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最後に。

 

『真・仮面ライダー 序章』の特徴は、先述の通り。大人向けの作品であり、子どもさんには刺激が強い内容になっています。

が、内容云々の前に、何か気になることはありませんか?

もしあるとすれば、それは「タイトルそのもの」ではないでしょうか。

 

この作品のタイトルは、『真・仮面ライダー 序章』です。

本編ではなく「序章」です。言ってみれば、「エピソード・ゼロ」みたいなもの。

では、なぜ当記事で「エピソード・ゼロ」を紹介したのか?
「エピソード・1以降は、面白くない」ということなのか?

 

いや、別に「エピソード・1以降は面白くない」ということではありません。と申しますか、「エピソード・1以降は存在しない」為、面白いも何もありません。

『真・仮面ライダー』は、「エピソード・ゼロ」だけ作られて、その後の話が制作されていないのです。その理由は不明。

 

筆者としては、是非続きを制作して欲しいところです。

大人向けライダーという設定も面白いですが、物語がいい感じで盛り上がって、次回作への伏線らしきものもあり…と、期待を呼ぶ仕上がりになっているのです。

旧作のリメイクも珍しくない昨今。是非『真・仮面ライダー 第一章』を制作して頂きたい…。

 

 

-----------------(記事了)-----------------

 

 

真・仮面ライダー序章

真・仮面ライダー序章

  • 発売日: 2014/04/23
  • メディア: Prime Video
 
S.I.C. 仮面ライダーシン(魂ウェブ限定)

S.I.C. 仮面ライダーシン(魂ウェブ限定)

  • メディア: おもちゃ&ホビー
 
劇場版 仮面ライダーアマゾンズ Season1 覚醒