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【新型コロナウイルス騒動の話】異なる見方、深い見方、多くの見方で見てみよう

本日の記事は、「一つのニュースを、異なる目線で見てみよう」というテーマでお送り致します。

多方面からフルボッコになりそうな話も、ちょっと見方を変えたり・別の情報を少し付け加えるだけで、全体の評価が激変する…という、そんな話です。

 

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新型コロナウイルス騒動に絡み、各地方自治体の知事さんが頑張っていらっしゃいます。

それぞれの地域で事情が違いますので、「どの首長が一番か?」という評価はしづらいのですが、最も注目されているのは東京でしょう。

東京都の小池百合子都知事は、全国ニュースにもチョイチョイ出てくる有名人です。

 

何しろ、東京は日本最大の人口密集地。人口が多いということは、それだけウイルス蔓延の確率も高いということです。否が応でも注目されます。

また、東京は日本経済の中心地でもあり、他県からの人の出入りが元から激しい地域。移動の自粛を呼びかけ、どの程度の効果があるのかについて、モデルケースになり得る地域でもあります。

そういった理由で、東京都の政策・東京都知事の動向は注目されます。

 

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そんな小池都知事が、新たな新型コロナウイルス対策を発表し、ニュースになりました。

その内容は、「けん玉の支給」です。

 

日本けん玉協会認定 競技用けん玉・大空(青)(提供:Amazon)

 

けん玉は、主に「子どもの玩具」として認知されている品物。

これを配ることで、新型コロナウイルス対策になる。小池都知事はそう発表しました。

www.daily.co.jp(2020/5/8)

東京都の小池百合子知事が8日、記者会見し、新型コロナウイルス感染者のうち、軽症者を対象にしたホテルなどの「療養施設」(宿泊療養)での療養者や児童養護施設に、「けん玉」などを送り、ストレス発散につなげてほしい、と語った。

 

会見の序盤、「このたびですね、私もけっこう得意なんですけど…けん玉」と唐突に切り出し、赤いけん玉を掲げた

https://www.daily.co.jp/gossip/2020/05/08/0013327456.shtmlより。改行・強調等は筆者によるもの。以下同)

 

この話を聞いた一部ネットユーザーが、「ちょっとそれは…」「対策になるのか?」というネガティブな反応を示しています。

 

まぁ、その感想を持つのは、仕方ないのかもしれません。

「医学的・経済的に大きな問題となっているウイルス騒動に、けん玉で何ができるのか?」

一般市民にこう思われ、嫌な顔をされるのは仕方ないかと。

 

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しかし、「けん玉が唐突に出てきたのは、何故なのか?」という点に注目し、他の情報源を探してみれば、印象がまるで変ってきます

上記引用だけでは、情報量が不足しています。

 

先ずは、上記記事の後半部分を引用してみましょう。

「こちら、東京玩具人形協同組合からけん玉などのおもちゃ、をご提供いただきまして」と明かし、

 

「これを児童養護施設に入所する子供さんたち」や、「感染された方で家庭内感染を防ぐためにホテル…療養施設に入っていただいてるわけですが、ホテルに閉じこもっていただくと、ストレスたまってくる、ストレスたまると免疫落ちる…ま、私も医療関係者でないので(わかりませんが)」と最後は苦笑しながら、

 

「なんとかストレスためないよう…これ(けん玉)でストレスができちゃうかもしれませんが…、いろいろストレスとか工夫しながら(療養施設での)2週間、我慢していただく」

https://www.daily.co.jp/gossip/2020/05/08/0013327456.shtml

 

「けん玉は、玩具協会から提供されたもの」であること。
その使用目的は「施設に入っている子どもさんや、ホテルで隔離生活を送らざるを得ない患者さんの気晴らし」であること。

記事の後半を読めば、「折角頂いたものを、何とか工夫して使おう」という、行政の意図が伝わってきます。

決して悪いことではないでしょう。

 

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こういう話をしても、ネガティブな反応を示すユーザーはいます。

「けん玉を提供って、提供者に代金を払ったんじゃないの?」「税金の無駄遣いだ!」と。

 

そういう疑問は、出てきても不思議じゃありませんね。

上記に引用した「デイリースポーツ」の記事には、その辺のことが全く書かれていません。

 

では、他社の記事は、どう書いているでしょうか?

その例として、「日本経済新聞」の記事を見てみましょう。

www.nikkei.com(2020/5/8)

東京都は軽症・無症状の新型コロナウイルス感染者の療養を受け入れるホテルや児童養護施設にけん玉を配布し始めた。

外出することも、家族に会うこともできず室内にとどまるストレスを発散してもらうのが狙い。

小池百合子知事は8日の記者会見で「何とか工夫しながら我慢していただくことが社会全体に感染を広げないことになる」と説明した。

 

ホテルなどへの配布を始めたのは競技用けん玉200本。

東京玩具人形協同組合(東京・台東)から「ホテル療養者などに使ってほしい」とする寄贈を受け、療養を受け入れている都内5ホテルなどに配布することにした。

消毒など対策を講じたうえで希望する療養者が退屈しのぎに遊べるようにする。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58865490Y0A500C2L83000/

 

「デイリースポーツ」の記事には書かれておらず、「日本経済新聞」の記事には書かれている点は、以下。

 

・東京都玩具人形組合からの寄贈(寄付)であること。

・けん玉は、消毒などの処置をしてから配ること。

・希望者に配ること。

 

税金を使って買ったワケでもないし、無理矢理「これで暇潰ししろ」と押し付けるワケでもない。

「けん玉200本の貸し出し」という小さなことですが、何とか役立てて欲しいという寄贈者の想いと、それを活用しようとする行政の動き。

根底にあるものは、決して悪いものではないと考えます。

 

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この取り組みがどこまで効果的か?…と問われれば、残念ながら「そんなに大きな効果は見込めないだろう」という答えになるでしょう。

しかし、「何とか、少しでも改善しよう」という心意気は伝わってきます。こういう姿勢は、かなり重要でしょう。 

 

 

一部報道しか見ていないユーザーは、「そんなので何ができる?」と笑うかも知れません。

が、報道各社の情報を広く見てみれば、バカにしていい話には思えない。

 

この「けん玉の事例」は、

「多方面からフルボッコになりそうな話も、ちょっと見方を変えたり・別の情報を少し付け加えるだけで、全体の評価が激変する」

…という好例だと考えます。

見出しだけで騒ぐのは、止めた方がいいでしょうね。

 

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まぁ、これは「行政活動の、ほんの一部」に過ぎません。

この行為だけを見て、行政全体の良し悪しを断ずる話ではありません。

全体を判断するには、もっと沢山の情報が必要です。

 

その情報収集作業が、有権者のレベルアップに繋がり、より良い社会システムを生む原動力になります。

ヒキコモリ生活を余儀なくされている方が多い昨今、この手の情報収集を念入りに行ってみるのも一興です。

今は有事。政治家や行政の危機対応能力がハッキリ分かる時期です。情報収集の大きなチャンスですよ。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

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