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【映画の話】ネットリテラシーが学べる白黒映画

本日は、とあるモノクロ映画をご紹介します。

その内容は、かなり硬派な部類。
モノクロの古い映画とはいえ、今でも学ぶべき部分が多い「良質社会派映画」です。

 

映画のタイトルは、十二人の怒れる男

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十二人の怒れる男』は、1957年公開のアメリカ映画です。今から63年前の作品。

ジャンルは「サスペンス」「法廷もの」に分類されます。

 

驚くのは、「密室サスペンスで、登場する人物も少ないのに、緊張感が凄い」という点ですね。

映画の90%以上は、会議室的な部屋で繰り広げられる議論で占められています。派手なアクションや、驚くような仕掛けが出るわけでもない。しかし、それでも観客を引き込む魅力があります。見応え十分の名作。

 

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十二人の怒れる男』で取り上げられるテーマは、「陪審制」です。

陪審制とは、アメリカ等で採用されている司法制度(裁判制度)のことです。
これは、民事・刑事の裁判にて、民間から無作為に選ばれた複数名を「陪審員」とし、この陪審員による話し合いで裁判の行方を決めるというもの。

日本には「裁判員制度」がありますね。あれも陪審制の一種です。

 

十二人の怒れる男』では、とある殺人事件に関し、裁判で語られた証言や証拠を基に討論を重ね、有罪か・そうでないかを陪審員が決めていく…という様子を描いています。

 

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十二人の怒れる男』の内容をザックリ述べると、以下の様なものになります。

 

 

アメリカの裁判所で、とある殺人事件の裁判が行われていた。

▼犯人とされているのは、10代の少年。この少年が、ナイフで親を刺し殺したとして逮捕され、裁判にかけられているのだ。

 

▼法廷での審理が終わった。法律に従って12人の陪審員が別室に移り、少年が有罪か否かの評決を出す協議に入った。

陪審員は、民間から無作為に選ばれた人々である。その為、考え方・仕事・社会的地位は様々。中には「こんな裁判、さっさと終わらせろ! 俺は帰って野球の試合を見たいんだ!」と言い出す、やる気の無い陪審員もいる。

 

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▼法廷で出された証拠・証言は、軒並み少年に不利なものであった。その為、陪審員の大半は「少年は有罪である」と考えていた。

▼しかし、ひとりの陪審員(番号8番の陪審員)が「少年は有罪ではない」と主張。陪審員の意見が全員一致にならないと評決を出せない為、陪審員同士の議論が始まった。

 

▼少年を擁護する8番陪審員に対し、他の者は「いつもいるよな、こういうヤツ」「馬鹿馬鹿しい。有罪に決まってるだろ」と冷ややかな目線。

▼しかし、8番陪審員が「有罪と決めつけるには、ここが疑わしい」と語り始め、場の空気が徐々に変わっていく。
「そう言われてみると、確かに変だな」
「私の経験から思うに、検察官の主張には矛盾点がある。その理由は…」

 

▼有罪との意見を変えない者。有罪とは言い切れない面を主張する者。両者の狭間でフラフラ揺れ動く者。

12人の陪審員は、12通りの個性と思考を持つ。彼らの意見は一致するのだろうか?
そして、被告席の少年は有罪となるのか?

 

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十二人の怒れる男』は、「多数決の論理」や「議論の重要性」を理解するのにピッタリの映画です。

そして、「自分の頭で考える」ということの重要性を描いた作品でもあります。

 

周りの空気に流されたり、思い込みだけで結論を決めたりする前に、「なぜそうなるのか?」を論理的に考えてみる。

その流れで自分の意見が変われば、それはそれでよし。
変えないのもよし。
ただ、どちらにせよ「なぜそう思うのですか?」と問われた時、それなりに筋の通った理由を言えないとだめ。

十二人の怒れる男』では、その点を重要視してストーリーを作っています。

 

 

これは、昨今の「ネットリテラシー」に通じるものがあります。

SNSで回ってきた情報を鵜呑みにし、自分も拡散に加わったら、後でデマだと分かった」という場面は、枚挙に暇がない。

そうなる前に、一度立ち止まって考え、自分の言葉で「なぜそう思うのか」を説明してみる。きっちり説明できるレベルに理解が深まれば、SNS等で主張してみる。この流れが大事です。

 

十二人の怒れる男』は、今から63年前の作品。

半世紀以上が経過した作品ですが、根底にあるものは現代でも重要とされる要素です。

普遍的な要素を描いている為に、名作と称えられるのでしょう。

 

 

-----------------(記事了)-----------------

 

 

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