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【アニメの話】いきなりネタバレ描写を出す、逆説的ロボアニメ

先日、経済評論家である「上念司」氏が、地上波テレビに対して苦言を呈していました。
主張内容は、「地上波テレビは面白くないし、中身が薄っぺらいし、得られる情報が少ない」というもの。

 

その勢いで出した提案が、

「つまんない番組を流すのであれば、ボトムズエヴァンゲリオンイデオンまどマギダグラムを流した方がマシ」

というものでした。なかなかに強烈な提案ですね。

上記提案で出た名前は、全てアニメのタイトルです。上念氏がアニメ好きということは知られていますが、これまた渋いラインナップを出すなぁ…と、筆者は驚きました。

 

上記の作品は、どれも有名なものです。が、その中で筆者が最も注目したのはダグラムです。

この作品、有名とはいえ、「かなりの通好み」とも言われるもの。
エヴァンゲリオンに比べれば、ちょっと一般的知名度は下がるかも?…ですが、話の内容はエヴァに負けておらず、かなり渋くて大人向け。チビッコが見るには、ちょっと難しい作品と言えます。

当記事では、この作品について触れていきます。

 

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ダグラムは、1981年に放送されたテレビアニメです。

正式なタイトルは、太陽の牙ダグラム

ドキュメント太陽の牙ダグラム(提供:Amazon)

 

太陽の牙ダグラム』は、未来世界で起こった独立戦争を描いた作品。

一応「巨大ロボアニメ」に分類されますが、「ロボアニメではなく、政治アニメ」と言われることもある作品です。

派手なロボアクションよりも、「思想対立」や「戦時下のリアル」を描くことが多い。かなり渋い造りのアニメになっています。

その渋さがウケたのでしょう。太陽の牙ダグラム』の放映話数は、他のアニメよりずっと多い、全75話です。

 

1980年代のロボアニメは、その大半が「1年連続・全50話程度で放映される」という形式をとっていました。

人気が出なければ、50話以下で打ち切り…となることもしばしば。

そんな状況の中、通常の1.5倍の分量で放送された『太陽の牙ダグラム』。この量は、「人気がある証拠」と言えますね。

 

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太陽の牙ダグラム』の粗筋をザックリ説明すると、以下の様なものになります。

 

 

▼物語の舞台は、遠い未来世界。地球人が外宇宙へ出て、他の惑星を植民地にする時代の話である。

▼植民惑星「デロイア」は、岩山や荒野の広がる星である。ここでは、地球連邦政府に対する不満が高まり、独立運動が盛んになっていた。

 

▼ある日のこと。デロイアの首都で、軍部によるクーデターが発生。地球連邦政府の職員達を監禁し、デロイアの独立を宣言するという大事件が起こる。

▼このクーデターは、幸いにも早期に収拾された。監禁された地球連邦政府職員は救出され、クーデターの首謀者は逮捕される。

▼しかし、奇妙なことにクーデター首謀者は罪を問われず、独立宣言に賛成した議員や運動家が逮捕されることになった。

 

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 (上画像:手前は、主人公機「ダグラム」。奥に多数見えるのは、四足歩行型の戦車)

 

▼実は、このクーデターには隠された目的があった。

▼クーデターは、初めから失敗することが決まっていた。クーデター実行の前に、既に首謀者と地球連邦政府との間に密約が交わされており、「失敗を前提にした狂言」として計画されたものだったのだ。

▼なぜそんなことをしたのか? その目的は、「見せかけのクーデターを起こすことで、独立運動に賛成する者が明らかになる。その者を逮捕し、独立運動の勢いを削ぐ」というものであった。

 

▼事件の裏側を知った主人公「クリン・カシム」は、最新鋭の人型兵器(コンバット・アーマー)である「ダグラム」に乗り、地球連邦政府を相手にゲリラ活動を行っていく。

▼クリン・ダグラム・ゲリラ組織の活躍により、デロイア独立運動は激しさを増した。狂言クーデターで勢いを削ぐという思惑は、完全に外れたのである。

 

▼果たして、デロイア独立運動は成功するのか? ゲリラ組織は勝利できるのか?

混沌とする状勢の中、クリンとダグラムの戦いは続く。

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 (上画像:主人公機「ダグラム」)

 

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太陽の牙ダグラム』の面白いところは多数ありますが…。

筆者が特に注目するのは、「第1話の冒頭で、ネタバレに近いことをやった」という点です。

 

 

物語が始まってすぐ、画面に巨大ロボが登場します。

それは、ボロボロの状態で放置されたダグラムでした。

 

ダグラムは、必要なくなった為、放置されているのです。

主人公機がこの状況ということは、少なくとも「独立戦争は、随分前に終わった」という事を示しています。

つまり、いきなり結論を示しているワケです。これにはビックリ。

 

「オチを先に出して、そのオチに向かって話を進める」という逆説的手法を取っている。それが『太陽の牙ダグラム』の大きな特徴です。

話の内容も渋いですが、演出も渋い。その辺りが人気の秘訣と言えるでしょう。

 

興味のある方は、この機会に是非ご覧ください。

 

 

-----------------(記事了)-----------------

 

 

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