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【ネットデマの話】ぬるま湯で死ぬウイルス…だったらいいね

新型コロナウイルス肺炎」のニュースが、絶え間なく報じられています。

感染は、確実に世界規模へ拡大しつつあり、各国の対応レベルも上がり続けています。

 

こういう大騒ぎには、必ずと言っていいほど「真偽不明のデマ騒ぎ」が付随して発生します。

案の定、今回の新型コロナウイルス肺炎でも、デマが発生しています。

 

www.nishinippon.co.jp(2020/2/25)

新型コロナウイルスの感染予防対策として根拠のない情報が書かれ、他者に転送を促す「チェーンメール」が会員制交流サイト(SNS)などで拡散されていることが、西日本新聞「あなたの特命取材班」への複数の情報提供で分かった。

 

中には、コンピューターウイルスが埋め込まれたものもあり、専門家は「安易に信じず、拡散しないで」と呼び掛けている。

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/586997/より。改行・強調等は筆者によるもの。以下同)

 

この話、筆者もツイッターで見ました。

内容や特徴は、以下の通り。

 

◆ネタ元は、「とある有名バンドのメンバーが、インスタグラムのストーリー機能で流した」とされる画像。

◆ストーリーは、24時間で自動消滅する設定なので、後から追いかけることが難しい。その為、裏取りがやりにくく、デマかどうかの確認が困難になりがち。

 

◆その画像は、文章の入ったポスターの様なもの。

◆文章の内容は、ウイルスの特徴・肺炎の症状・予防法などについて書かれたものだが、ところどころ英語が混じっていたり、日本語表記がおかしい。機械翻訳にかけた様な不自然さがある。例えば、こんな表記が。

「うがいうがいして予防しなさい」

「ノドから器官に入り込む(恐らく”気管”の誤植?)

「ウイルスが肺に届く前に、細菌を取り除け(ウイルスと細菌は別物です)

「新幹線で感染する(公共交通機関であれば、どれも同じなのでは?)

 

…見るからに怪しい内容です。

しかし、この画像が出回っているのは事実。鵜呑みにしている人、多いんでしょう。

 

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この手のデマで多い文言は、「ウイルスは、ぬるま湯で死滅する」というもの。

温度については様々なパターンがある様子。「36度くらいは必要」とか「26~27度で十分」とか、嫌な意味で品揃えが豊富です。

 

〈【拡散希望武漢ウイルスは耐熱性がなく、26~27度の温度で死ぬ。お湯を飲めば予防できます〉

福岡県内に住む60代女性の無料通信アプリLINE(ライン)に、そんなメッセージが届いたのは24日夜。友人や同僚にも同じような内容がメールやラインで届いたという。

 

内容に多少の違いはあるが、「医療関係の友達」や「自衛隊」、「友人の友人の友人」からのまた聞きとして、「お湯を飲めば予防できる」という点が共通していた。

一部にはインフルエンザなどのワクチン治療を否定するものもあり、名古屋市の40代女性は「保育園のママ友の中で出回っている。善意だとしても看過できない」と不安を口にする。

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/586997/

f:id:tenamaka26:20200226020456j:plain

(イメージ画像 https://www.pakutaso.com/20181133332post-18679.html

 

普通に考えて、

「26~27度とか、36度程度の湯で死滅するウイルスは、人間の体温でも死滅するだろう。何もしなくていいのでは?」

という疑問が湧いてくるハズ。

 

ちょっと立ち止まれば、画像を回す前に気付きそうなモンです。

しかし、現実問題としてデマが回っている。難しい問題ですねぇ。

 

お湯を飲めば本当に感染を防げるのか。

 

聖マリア病院(福岡県久留米市)の本田順一副院長(感染制御学)は

「26~27度で死滅するなんてことはあり得ない。お湯に関しても根拠のないデマ」

と完全に否定する。

その上で「国や日本感染症学会など公式の情報以外は信じないでほしい」と訴える。

 

 

近畿大の吉田耕一郎教授(感染症学)は

「人間の体温より低い温度で殺菌できるなんて、常識的に考えてあり得ない。出元の分からない情報を安易に信じるのは危険だ」

と話す。

 

 

メッセージの中には、実際に存在する病院名を出して「一心病院の看護師から聞いた」という内容もあった。

これについて、一心病院(東京都豊島区)の担当者は

「うちで出した情報ではなく、内容も不正確。メールに関する問い合わせが十数件以上あり、業務妨害だ」

と困惑した様子で話した。

 

 

日本感染症学会は、お湯を飲めば防げるとの情報について

「科学的に証明された成績は存じない」

とコメント。具体的な対策のポイントについてホームページで紹介している。

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/586997/

 

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この手の「医療情報」については、流す前に情報源を確認しましょう。

 

筆者が医療情報に言及する場合、「名の通った新聞の記事」「新聞がモトネタとして名前を出した、公的専門機関」の情報を参考にします。

モトネタのリンクが存在する場合は、必ず表示させます。

 

「情報が回ってきた途端、何も考えずに反応する」とか、「どこから回ってきたのか不明ですが、とりあえず拡散に加わる」ということは避けます。

デマを流した場合、拡散に加わった者も罪に問われる可能性があります。怖いですよ。

 

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この手のデマを減らすには、

「国レベルのちゃんとした機関が、担当者の責任問題を恐れない意気込みで、正しい情報を広く伝える」

という作業が必要になってきます。

 

この「責任問題を恐れない」という点が重要。

この点をウヤムヤにすると、「いい加減な情報を流す連中」と認識され、信用度が低下し、デマが多発する世界になります。

 

逃げ腰は、信用の大敵。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

【参考書籍 書店リンク】

『健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方』

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