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【災害?の話】異例の大規模断水を、どう考えるか?(※1/20追記アリ)

先日のニュースに、災難というか困りごとというか、とある騒動の話が出ていました。

場所は、和歌山県和歌山市

騒動の内容は「3日間、断水になる」というもの。

www.asahi.com(2020/1/16)

和歌山市は16日、埋設した水道管で漏水が見つかり、修繕のため19日午後10時から22日午後10時までの3日間の予定で、JR和歌山駅周辺を含む市内の広範囲で断水すると発表した。

影響は約3万5千戸に及ぶといい、市は「過去に例がない規模」としている。

 

市企業局によると、漏水が見つかったのは、同市鳴神の国道24号交差点下にある水道管。

直径約80センチで1962年に埋設された。

基幹配水管で、断水せずに工事をすると30日以上かかり、その間に周辺の道路が陥没する恐れなどがあり、断水を決めた。

 (https://www.asahi.com/articles/ASN1J6DGGN1JPXLB00R.htmlより。改行・強調等は筆者によるもの)

 

2020年1月8日に、和歌山市内の上水道管で水漏れが確認され、修繕工事をしなければならない状況になりました。

ただ、「断水せずに工事を行えば、期間が30日以上かかる。加えて、道路陥没など別の災害が起こる可能性もある」ということで、異例の広範囲&長期間の断水となってしまいました。

苦渋の決断であり、仕方なく…というのが、市側からのコメント内容です。

(参考:和歌山市HP http://www.city.wakayama.wakayama.jp/

 

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この話に、市民は当惑。

通常、断水は夜中にあるもので、長くても9時間程度。「夜9時から、朝の6時まで断水」といった、市民生活に影響を与えにくい時間帯に行うことが多い。

しかし、今回は市民生活に直撃する断水です。しかも3日間。

修繕が早く済めば、断水期間は3日以下になるそうです。が、蓋をあけてみないと分からない。

 

先行きの怪しさに加えて、通知から実施までの期間が短いことも、困る要素になります。

通知は16日に出て、実施は19日から。準備期間は、たったの3日。

当然、市民は大混乱。水の準備で大わらわです。

 

www.wakayamashimpo.co.jp(2020/1/18)

「なぜ今になって」「急過ぎる」――。

和歌山県和歌山市の突然の断水実施の発表を受け、対象地域の住民に困惑が広がった。

中心市街地を含むエリアでは影響も大きく、飲食店の中には早々に休業を決める店舗も。

スーパーやホームセンターなどには水やポリタンクなどを買い求める人の長い列ができ、19日の断水開始に備える動きが広がっている。

 

市保健所の担当者によると、医療機関への水の供給については「対象となる病院には毎日給水車が出動して給水を行う」という。

同保健所によると、市内37病院のうち9病院が対象。

クリニックや診療所などを対象に保健所で給水袋を配布しており、状況によっては医療機関を対象に保健所で水道水を供給することも検討しているという。同保健所は「ご不自由をできるだけ少なくするために、われわれができる最大限の努力をしたい」と話している。

 

市内のドラッグストアなどには、水を買い求める人が殺到。

17日午前、ある店舗の店員は商品が売り切れ、がらんとしたコーナーを前に「見ての通りの状況。きょう入ってきた水もすぐに売れた」と話した。入荷を尋ねる客に対し、「どうなるか分からない」と答えていた。

 (https://www.wakayamashimpo.co.jp/2020/01/20200118_91573.html

 

普通の民家であれば、3日間の断水があっても、まだ何とかなるかも知れません。給水施設まで行く不便さはありますし、風呂やトイレに不自由するでしょうが、生き死にの話にはなりにくいでしょう。

しかし、医療機関や商業施設などは別。一応、市側が給水車を手配するなりして、出来る範囲で対応するとのことですが…。

f:id:tenamaka26:20200118171650j:plain

(イメージ画像 https://www.pakutaso.com/20110554140post-129.html

 

断水で特に困るのは、人工透析をやっている人です。

透析には大量の水が必要であり、スケジュールを変えると健康に悪影響が出かねない。

命を左右する話ですから、関係者は気が気でないでしょうね。

 

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筆者は和歌山市民ではありませんし、和歌山市の職員でもありません。

当事者ではないので、市が悪いとか、市民は我慢しろとか、そういう話をしていい立場ではありません。

「皆さん、大変だと思います」と言うのが関の山。

 

ただひとつ、言えることがあるとすれば…

「この断水を、”災害対策の訓練”として受け止めた方がお得」

という話くらいでしょうか。

 

今回の断水は、予定では3日間。

この「3日」という数字は、災害対策でもよく言われる数字です。それは「自力で生き延びねばならない時間」というもの。

 

大規模災害が発生した場合、すぐに救助が来ない場合があります。

道路が寸断されたり、救助の拠点が被災したり、被災地域が広範囲になったり…何らかの原因で、なかなか救助が来ない場合もあります。

そういった事態を想定した上で、「3日間頑張れば、何らかの救助は来る」とされています。その3日間をいかに過ごすかで、生存確率が大幅に変わってきます。

 

今回の断水騒ぎは、奇しくも「災害対策訓練」みたいな日数になってしまいました。

訓練だと前向きに捉え、何とかやり過ごすしかないんでしょうか…。

(それでもかなりの無理矢理解釈である為、納得してくれる市民は少ないでしょうけど)

 

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日本は、地震大国です。いつ・どこで大地震が起き、水道が止まるか分かりません。

加えて、水道管の老朽化が進んでおり、地震が無くても断水になる可能性はあります。今回の和歌山市の事件は、まさにそれです。

 

今回の事例を、「自分には関係ない話」とは考えない方がいいでしょう。

同じことが、自分の身にも起きるかもしれない…と考え、普段から対策を考えておいた方がいい。

 

多くの自治体では、災害発生時の避難場所が決めてあるハズです。そこに行けば、水や食料が手に入る段取りになっています。

この機会に、そういった避難情報を確認してみるのはどうでしょう。

本当の災害が起きる前に、出来る範囲で備えをしておくことが重要。正しい情報を持つことも、備えの一つです。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

【参考書籍】

『別冊ランドネ アウトドアで防災BOOK』

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(2019年1月20日追記)

当記事内で、こう言及しました。

修繕が早く済めば、断水期間は3日以下になるそうです。が、蓋をあけてみないと分からない。

蓋を開けてみた結果、予想されていた規模よりも、かなり軽微な漏水だったそうです。

その為、断水の予定を大幅に短縮し、「断水そのものを中止」となったそうで。

 

市民の皆さんは、ホッとしていることでしょう。

市職員の皆さんも、お疲れ様でした。

www.sankei.com(2020/1/20)

 

今回の話は、「災害」「危機管理」に分類される話です。

危機管理では、甘い見通しで行動することよりも、最悪のケースを想定して行動する方が無難。

そういう意味で、和歌山市職員の皆さんは「ちゃんと仕事した」といえるでしょう。

 

今回の話を教訓に、より良いシステムが生まれることを期待します。

これは、和歌山市だけの話ではありません。全国各地の自治体も同様。

 

 

水道民営化の流れが加速すれば、この手のトラブルはどうなるんでしょうね?