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【中東情勢の話】クールダウンの裏側

先日から、中東情勢が緊迫しています。

構図は、主にイランvsアメリカ。ここに同盟国や近隣諸国の思惑が加わり、複雑な話になっています。

 

事態が最も緊迫したのは、アメリカの無人機攻撃により、イラクの著名な軍人が殺害された後ですね。

イランは、国を挙げて盛大な葬儀を行いました。混雑のあまり、将棋倒しになって死者が出るくらいの規模になったとのこと。事件の重大さが伝わってきます。

www.cnn.co.jp(2020/1/8)

 

この「著名軍人の殺害事件」を受けて、イランは反撃に出ます。隣国・イラクに駐留している米軍基地を目標に、ミサイル攻撃を行いました。

www.bloomberg.co.jp(2020/1/8)

 

この攻撃に対し、アメリカが再反撃するか?…と世界中が緊張しましたが、アメリカのトランプ大統領は、かなり冷静な反応。

とりあえず、大規模戦闘に至らずに済みました。

 

即反撃とならなかった理由は、「死者が出なかったこと」「事前にイランから警告があり、危険な場所からは避難していたこと」などがあります。

www3.nhk.or.jp(2020/1/9)

 

イラン側も、できれば大規模な戦争はしたくない。マトモにぶつかれば、軍事力でアメリカに勝てる道理はありません。

しかし、何もしなければ国民が黙っていません。先に述べた「将棋倒しで死者が出る葬儀」を見ても、国民の反米感情はハンパではない。

イランは、その両者のバランスを上手に取り、「反撃はするが、死者は出さない」という思惑でミサイルを狙って打ち込んだ。そして、アメリカ側に死者を出さなかった。

 

現在、イランとアメリカの両者のメンツが、そこそこ保たれた状態になっています。

www.sankei.com(2020/1/9)

 

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実を言えば、トランプ大統領も、内心ホッとしていると思われます。彼も、イランとの大規模戦闘をしたくはないでしょう。

戦闘で済めばいいのですが、勢い余って「大規模な戦争状態」になれば、もう取り返しがつきませんし。

 

アメリカの軍事力とイランの軍事力の差は大きく、衝突すれば十中八九アメリカの勝利になる…というのは、先述の通り。

が、勝つと分かっていても、トランプ大統領は戦争を避けたい。

その理由は、「アメリカ大統領にとって、最大の懸念事項」にあります。

 

それはつまり、「2020年の、アメリカ大統領選挙です。

www3.nhk.or.jp(2020/1/10閲覧)

 

トランプ大統領の任期は、来年初頭まで。それ以降も大統領の座に座りたければ、今年開催される大統領選挙に勝たねばなりません。

 

アメリカは、しょっちゅうどこかと戦争している国です。

戦争は、「アメリカの敵をやっつける」「アメリカは正しくて強い」と認知されるものならば、現職大統領の支持を上げるでしょう。

しかし、アメリカ側に被害者が出れば、「戦争をしなければ、死なずに済んだ」「戦争を始めなくてもよかったのでは?」という論調も出てきます。そうなれば、支持が下がる。

どちらに転ぶか、かなり危うい部分が大きい。

f:id:tenamaka26:20200110035549j:plain

(イメージ画像 https://www.pakutaso.com/20170651177post-12208.html

 

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更に言えば、今回は中東・イランの話です。

イランの周囲には、アメリカと友好関係にある国も多い。

 

イランは「アメリカの同盟国は、皆が標的」と表明しています。戦闘を大規模にすればするほど、友好国にも被害が及びかねない。そうなれば、トランプ氏にとってマイナスポイントとなりかねません。

特に不安なのは、イスラエルでしょう。

www.bbc.com(2018/5/11閲覧)

 

イランとイスラエルは、宗教的な対立から始まって、未だに犬猿の仲です。

軍事的な衝突を起こしたこともあり、抜き差しならない相手同士。

 

イスラエルが特に怖がっているのは、イランの核兵器でしょう。

アメリカが圧力を強めれば、イランは最終手段として核兵器開発も辞さない構えです。

今のところ、イランが核兵器を開発したというニュースは出ていませんが、作る技術は持っている。

問題は、運搬手段であるミサイルです。イランのミサイルは、核を載せた状態でアメリカに届くほど高性能ではありませんが、イスラエルなら届く…という分析があります。

そうなれば、もうイスラエルもタダでは済みません。

 

イスラエルは、ユダヤ系国家です。

ユダヤ系の人々は、各界の実力者としてアメリカにも多数存在しており、大統領選にも影響力があります。

トランプ大統領の娘婿であるクシュナー氏も、ユダヤの流れを組む人。イスラエルとの繋がりが深い。

イランを追いつめ過ぎれば、大統領選の応援者からも、身内からも、悪評を買いかねない危険があります。その為、トランプ氏はホドホドにしておきたいのです。

 

上記の様な事情があり、イランvsアメリカの衝突はクールダウンしていると思われます。

 

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アメリカとイランは、長年に渡って仲が悪い。

イランでアメリカ大使館の占拠事件が発生した辺りから、現在に至るまで犬猿の仲。

そう簡単に関係改善は…ないでしょう。

今はひとまず落ち着きそうですが、まだまだ先は読めません。

 

気になるのは、イランではなく、隣のイラクの動きですね。自分たちの国土で、イランとアメリカが撃ち合っているので、かなり迷惑に思っているでしょう。

その証拠に、イラクの議会が「アメリカ軍を追い出す為の決議」を、スムーズに可決しています。

www.jiji.com(2020/1/5)

 

最終的には、イラク政府とアメリカ政府との交渉になるので、決議されたから即撤退ではありません。

しかし、この流れが続けば、アメリカ軍の立場が悪くなります。イラクだけでなく、他の国も同じ動きを取るかもしれない。

アメリカ側も、油断は禁物。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

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