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【中東情勢の話】アメリカさんは、やらかした過去があります

1月4日のツイッタートレンドに、「第三次世界大戦」という物騒なワードが出現しました。

その理由は、アメリカ軍が、イランの重要人物を殺害したから」というもの。

www.afpbb.com(2020/1/4)

米国は、イラクの首都バグダッドで行った空爆で、イラン革命防衛隊(IRGC)の精鋭部隊「コッズ部隊(Quds Force)」のガセム・ソレイマニ(Qasem Soleimani)司令官を殺害した

この前代未聞の作戦は、米国と中東地域の同盟諸国にとって先行きの不透明な状況を生むとともに、作戦がどのように行われたのか、そして次に何が起こるのかという疑問を生んでいる。

 

国防総省は今回の作戦がドナルド・トランプDonald Trump)大統領の命令によって実施されたことを明言する一方で、作戦の詳細な内容は明らかにしていない。

 (https://www.afpbb.com/articles/-/3262018より。改行・強調等は筆者によるもの。以下同)

 

「イランとアメリカが犬猿の仲」というのは昔からのことですが、トランプ大統領になって急速に悪化し、現在の状況になっています。

その状況が、遂に「イランの有名人を、アメリカ軍が殺す」という事態にまでエスカレートしたのです。

この事件を機に、「第三次世界大戦が勃発するかも?」とツイッターで話題になり、トレンドに上がってきた次第です。

 

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ここで「イランとアメリカは、なぜ仲が悪いか?」という点を見ておく必要がありますね。

これには様々な要因があって複雑なのですが、大きなものとして、

 

◆イランは石油の産出国であり、世界に影響力を持つ

◆独立心が強く、アメリカの言うことを聞かない

イスラム教の宗派問題と、それに絡む経済問題

 

この3つがあげられます。

要は、「石油に絡んだ商売の邪魔である」アメリカと仲が悪い」「アメリカの同盟国とも仲が悪い」という話。

根底にあるのは、戦争の動機あるあるの「経済問題」「利権問題」が中心です。

 

そこに加えて、トランプ氏の思想信条も火に油を注いでいます。

トランプ氏は、とにかく前大統領・オバマ氏の功績を潰すのが好き。保険制度整備(オバマケア)の見直しに取り掛かったり、TPPから離脱してみせたり…。

その中に、「イランとの合意を一方的に破棄」というものが含まれています。長い時間かけて話し合ってきたものを、急にひっくり返したトランプ氏。イランが激怒するのも無理のない話です。

 

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今回、アメリカ軍がイラン要人を殺害した理由は、「アメリカを攻撃する計画を練っていたから」とされています。

米国はここ数か月間にわたってソレイマニ司令官の動向を注視してきており、より早期の作戦実施も可能だったはずだ。

 

国防総省は、同司令官が「イラクと地域各地にいる米外交官・軍人を狙った攻撃を積極的に画策していた」と説明している。

  (https://www.afpbb.com/articles/-/3262018

 

しかし、ここで注意しなければならないのは、

アメリカは、嘘やデタラメを駆使し、相手を悪にでっちあげて攻撃した」

という前科があるということ。

 

中東においては、1990年代から2000年代にかけてイラクを攻撃した際、「攻撃理由に嘘と捏造があった」と報じられています。

主には2つ。イラクが、大量破壊兵器を持っている」という嘘と、イラク兵の残虐非道行為を目撃した少女がいる」という嘘。

 

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先ずは、イラクが、大量破壊兵器を持っている」という主張です。

この話を根拠に、イラクヘ攻撃を加えて占領したのですが、「それっぽい武器は、何も出てこなかった」というオチ。

この話に対し、アメリカが謝罪したとか、関係者を厳しく処罰したとかの情報が出てきません。

www.nishinippon.co.jp(2019/9/22)

2003年、米国を主体とする有志連合軍がイラクに侵攻し、当時のサダム・フセイン政権を崩壊させた。イラク戦争である。

 

開戦の理由として米国は「イラク大量破壊兵器保有している」ことを第一に挙げていた。フセイン政権は危険であり政権交代が必要だ、との理屈だ。

 

侵攻は国際法違反ではないかとの指摘に対し、米国は「イラク大量破壊兵器がある」と言い続けて押し切った。小泉純一郎首相(当時)もこの主張に乗ってイラク戦争への支持を表明、その後復興支援で自衛隊イラクに派遣した。

 

しかし、米軍占領下でいくら捜索しても大量破壊兵器は見つからなかった。「大量破壊兵器がある」という理由自体がウソ、もしくは間違いだったのだ。

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/545224/

 

www.afpbb.com(2011/2/16)

 

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次に、イラク兵の残虐非道行為を目撃した少女がいる」というデタラメ話について。

この話、かなり有名です。その内容は、イラク軍が残虐非道だとの作り話を、現地とは関係のない少女に仕込み、議会で涙ながらに証言させた」というもの。

 

議会で証言した少女の名は、「ナイラ」といいます。

最近話題の「グレタ・トゥンベリ」氏と被る部分があったのか、産経さんが昨年末に記事を出していました。

www.iza.ne.jp(2019/10/1)

注目度が集まるばかりのグレタさんだが、前出の石井氏は「『ナイラ証言』を思い起こすべきではないか」と訴える。

 

「ナイラ証言」とは、イラククウェートに侵攻した1990年当時、ナイラを名乗る15歳の少女がイラク軍の蛮行を涙ながらに訴えたことを指す。

この発言が国際世論を動かし、米国の介入を促して91年の湾岸戦争に発展するきっかけとなったといわれている。

 

ところが、のちにナイラなる人物は実在しないことが判明、発言も虚偽だった。クウェート側の広報戦略だったと指摘されている。

https://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/191001/wor19100120160026-n1.html

 

嘘を仕込んだ広告会社に何かペナルティがあったのか?…は、全く不明。

嘘を信じた役人連中が罪に問われたのかも、よく分からない。

嘘を言ったナイラ氏は、謝罪も何もなく、生きているのかどうかすら不明。

 

何もかも曖昧なまま、今に至っています。

 

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かつて、アメリカと中東との間には、こういう事件がありました。

今回の殺害騒動も、前回と同じく「アメリカが情報を掴んだ」という話が発端。

しかし、その情報の内容・入手経路・証拠となる何か…等々は、全く示されていない。

 

先に述べた「大量破壊兵器の捏造」「ナイラ証言の捏造」と被って見えるのは、筆者だけでしょうか?

 

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今回、被害を受けたのはイランであり、日本からは遠く離れた国です。

しかし、イランは日本との繋がりが強い国。石油の売買もさることながら、西側諸国がソッポ向いた時にも・日本は関係を絶たなかった…という経緯があります。

そういう経緯があるので、昨年の「安倍首相&イランのハメネイ師の会談」「安倍首相&イランのロウハニ大統領の会談」が実現したワケです。

www.afpbb.com(2019/6/14)

www.sankei.com(2019/9/25)

 

中東が荒れた場合、日本への石油供給が不安定になり、生活物資の多くが値上がりするでしょう。

中東には、自衛隊も派遣されます。人的被害も無いとは言えない。

 

イランの出来事は、決して他人事ではありません。

日々流れてくるニュースに目を向け、自分なりの意見を持つことが大事です。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

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