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【天文学の話】かなり近所の、ほしのこえ

今年も残すところ、あと1日と少し。

多くの方は、もう仕事納めをされた状態であり、帰省や旅行などの用事でバタバタ・あるいはノンビリ、それぞれの時間を過ごされているのでは?…と推察します。

 

他方、年末年始も仕事という方々は、本当にお疲れ様です。

職業によっては、どうしても休めないという事情の方もいらっしゃるでしょう。お忙しいと思いますが、どうぞご無理をなさらずに。

 

 

当ブログも、「記事の連載」は今日で仕事納めにしようと考えております。明日の大晦日は、”ご挨拶のみ”にさせて頂く予定です。

そういう意味で、本日の記事が「2019年の最終記事」となります。

 

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一年の締めくくりとして、何をネタに記事を書こうか?…と考えながらニュースをチェックしていたところ、何ともロマン溢れる大きなニュースを目にしました。

それは、「超巨大恒星が、爆発しているかも?」という話です。

www.cnn.co.jp(2019/12/27)

 

冬の夜空に赤く輝くオリオン座のベテルギウスが、この数カ月間で急激にその明るさを失っているとする観測結果がこのほど発表された。

天文学者らは超新星爆発を起こす前触れの可能性があると指摘している。

 

ベテルギウスに関する論文を今月8日に発表した米ビラノバ大学のエド・ガイナン教授は、CNNの取材に答え、ベテルギウスの明るさが10月以降著しく低下していると述べた。

現在は通常時の2.5分の1程度の明るさで、夜空の星の中で23番目前後の順位に下がった。一時期は9番目に明るい星だったという。

 

ガイナン氏らのチームは、ベテルギウスを1980年から継続的に観測している。過去50年間でこれほど急激に暗くなったことはないため、何か尋常でない事態が起きようとしている可能性があると考えられる。

https://www.cnn.co.jp/fringe/35147489.htmlより。改行・強調等は筆者によるもの。以下同)

 

話題に出ているのは、オリオン座を形成する星ベテルギウス

 

オリオン座は、冬が旬の星座。ちょうど今が観測しやすい時期です。

明るい星が多いことで知られるオリオン座の中に、赤く輝く星があります。それがベテルギウスです。

 

ベテルギウスは、地球から700光年程度の距離にある恒星(こうせい。太陽の様に、自ら燃える星)です。

これは「光の速さで、約700年かかる距離」であり、物凄く遠い感じがあります。が、全宇宙規模で考えれば、太陽系の近所です。

 

例えば、有名アニメ『宇宙戦艦ヤマト』で、ヤマトが目指した「イスカンダル星」までの距離が、地球から約15万光年です。

ベテルギウスまでの距離は、その220分の1程度

同じ比率で考えれば…

 

◆地球とイスカンダルの距離が、大阪駅と、日本の西の端に近い”宮古島”までの距離」とすれば、

◆地球とベテルギウスの距離は、大阪駅から、ユニーバーサルスタジオジャパンまでの距離」

 

となります。いかに近いか、お分かり頂けましたでしょうか。

地球とベテルギウスは、「同じ市内に住むが、所属する町内会は違う」くらいの位置関係と言えるでしょう。

 

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そんなご近所のベテルギウスさんですが、特筆すべきはその大きさ。

星々の中でも、指折りの超巨大恒星です「観測された星の大きさランキング」で見れば、トップ30位以内には入るでしょう。

ベテルギウスを太陽の位置に置いたとすると、木星軌道上まで達する大きさ。その大きさと、地球からの近さが相まって、非常に観測し易い星とされています。

 

で、最近の観測の結果、どうやら「爆発の一歩手前では?」という推測がなされたとのこと。

先ほど引用したCNN記事の、続きを見てみましょう。

ベテルギウスは地球からの距離が約700光年と、太陽系を含む銀河系の中でかなり近くにある恒星の1つ。誕生から900万年ほどが経過しているとされる。

通常、このサイズの星が1000万年を超えて存在し続けることはなく、今後20万~30万年の間に超新星爆発を起こしてその一生を終えるとガイナン氏は見ている。

 

これまでにもベテルギウスは一定の周期で明るさを変えていたが、今回は過去数年と比べ劇的なペースで輝きを失っている。

数学モデルに従えば来月半ばには暗くなる周期が終了するものの、ガイナン氏によると再び明るくなるかどうかは必ずしも断定できないという。

 

実際に超新星爆発が起きれば、昼でも肉眼で見えるくらいの明るさになるとガイナン氏は指摘。そのときは赤かったベテルギウスが青い光となって3~4カ月輝き続ける。完全に消えるまでには、およそ1年かかるとみられる。

 

爆発で地球の生命に直接危険が及ぶことはないが、放射された紫外線が大気中のオゾン層を破壊する可能性がある。

 https://www.cnn.co.jp/fringe/35147489.htmlより)

 

ベテルギウスの様な巨大な星は、寿命も短い。長くても1000万歳で終わりを迎えるとのこと。

我々の太陽が、約46~47億歳と考えられています。それに比べれば、ベテルギウスの年齢はメチャメチャ若い。

人間のタイムスケールに置き換えると、太陽が46~47歳の中年だとすれば、ベテルギウスは「生後1カ月程度の幼児」です。

そんなに若くして滅ぶ星。切ないですね。

 

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ベテルギウスが終わりを迎える時は、超新星爆発という大爆発を起こすとされています。

星の爆発という現象が、そもそも桁外れの大事件。加えて、ベテルギウスは「直径が木星軌道ほどもある超巨大恒星」です。それが爆発すると、近隣の星々は…タダでは済みません。

 

そうなると、地球への影響も心配されます。

地球・ベテルギウス間の距離は、約700光年。先述の通り、「宇宙規模で見れば、物凄く近所」という位置関係です。何か余波があっても不思議ではありません。

が、上記記事によれば、即効・直接的・深刻といった被害は出ないと予測されています。とりあえず、一安心。

 

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なお、もし超新星爆発が起きた場合、その様子はハッキリと肉眼で確認できます。

昼間でも見えるレベルの「大きく明るい星」となって、数ヶ月間はその状態を維持。生粋の天文ファンの方は勿論、普段はあまり星への興味を持たない方でも、好奇心を掻き立てられること間違いなし。

 

いや、ひょっとしてもうベテルギウスは爆発していて、約700光年先の空間には存在していないのかも知れません。

何せ、約700光年の距離ということは、光が届くのに約700年かかるということ。今、我々が見ているベテルギウスの光は、約700年前の輝きです。

約700年前の日本は、鎌倉時代。北条氏が執権となって幕府を動かしていた時代です。

 

 

天文学の話としても興味深く、歴史の話と合わせても味わい深いベテルギウス

しばらく目が離せない話題になるでしょう。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

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