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【交通事故の話】「上級国民」騒ぎが、前に進み始める

本日、とあるニュースが流れ、世の関心を引きました。

いや、「関心を引く」というより、「今まで何やってたの?」「やっと進展したのかよ」という、怒りに近い感情が渦巻いていた様子です。

 

そのニュースとは、「今年4月、東京の池袋で、若い母親と幼い子どもを轢き殺した元官僚が、書類送検される見込みになった」というものです。

 

www.sankei.com(2019/11/8)

 

書類送検される「見込み」の為、まだ送検されたワケではありません。

ただ、現行犯であり・証拠も多数残っていて・轢き殺した側も事実を認めており・死傷者が複数出ている…という事件です。「書類送検しない」という判断は不可能でしょうし、不起訴になる可能性も低い。

 

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この話に関しては、「犯人を特別扱いしているのでは?」という疑問の声が湧きあがっていました。

 

犯人の飯塚幸三氏は、元官僚です。「工業技術院の元院長」や「大企業の元役員」などの経歴もあり、肩書きは立派です。これらの肩書きに恐れをなして、警察は鈍い動きになっているのでは?…という憶測が流れました。

 

こういう

「立派な経歴を持つ人が、犯罪や不祥事をやらかしても、奇妙な特別扱いを受けて保護される」

と見られても仕方ない状況から、そういった人々を揶揄して「上級国民」というワードが頻出しましたね。

今年の流行語大賞にもノミネートされています。

 

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確かに、警察の動きは鈍いと言わざるを得ません。

なぜならば、「同時期に起こった・同じ規模の交通死亡事故が、既に地裁判決まで出ている」という話がある為です。

www.asahi.com(2019/10/30)

 

上記の神戸バス死亡事故は、今年の4月21日に発生したもの。

死者2名・負傷者4名を出す大きな事故です。

事故を起こしたバスの運転手に対し、地裁が出した判決は、「禁錮3年6ヶ月の実刑」でした。判決が出たのは先月末。控訴の話は、未だ出ていません。

 

一方、飯塚幸三氏が事故を起こしたのは、今年の4月19日。

死者2名・負傷者8名を出す大事故。人数だけを見れば、神戸の事故よりも酷い。

しかし、飯塚氏は起訴されてもいない。裁判の前段階です。

 

f:id:tenamaka26:20191109151240j:plain

(「事故車体」のイメージ画像 http://www.ashinari.com/2010/05/06-036420.php?category=57

 

この差は何故生まれたのか?

先述の通り、恐らく飯塚氏は起訴されるでしょう。裁判が非公開になる理由も見あたらない。法廷で、この差が生まれた理由が明らかになると思われます。

 

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飯塚氏に絡む話では、「警察の対応が鈍い」というものの他にも、いくつか首をひねりたくなるネタが報じられています。

(1)飯塚氏は、医者から「身体機能に問題アリ。運転を控えて」と言われていたのに、運転して事故を起こした。

(2)被害者遺族や負傷者への謝罪の前に、先ず自分が所属する組織に連絡して、辞意を伝えた。

(3)辞意を伝えられた各関係団体は、速攻で飯塚氏の顔写真やプロフィールを削除した。マスコミ各社からの取材に対しても、非協力的である。

(4)「自分が悪い」と言う前に、「車が操作不能になった」と主張。

(5)そもそも、逮捕されていない。

 

上記で、唯一理解できるのは、(5)の「逮捕されていない」です。

逮捕というものは、罰則ではありません。証拠隠滅や逃走の恐れがある時に、特別に認められる行為です。(建前上は)

飯塚氏の起こした死亡事故に関しては、現行犯で目撃者も多く、証拠もたくさん残っており、犯人の飯塚氏が逃げる恐れは少ないと判断された為、逮捕に至らなかった…と考えられます。

 (もし逃亡されていたら、警察の面子は丸つぶれでしたけど)

 

 

上記の疑問点や、証拠隠滅の有無などについては、裁判の中で言及されるでしょう。

飯塚氏サイドから、どの様な返答が返ってくるか? 非常に気になるところです。

 

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この死亡事故については、国民の関心が高い。

その思いは、署名という形で具現化されています。

www.j-cast.com(2019/9/20)

2019年4月に発生した池袋暴走事故で、松永真菜さん(当時31)と娘の莉子ちゃん(3)を失った遺族が9月20日、東京都千代田区東京地検を訪れ、乗用車を運転していた飯塚幸三・元旧通産省工業技術院院長への厳罰を求める署名39万1136筆と、速やかな送検や起訴を求める要望書を東京地検に提出した。

 

同日、都内で開かれた会見で、妻と娘を失った遺族の松永さん(33)は「つらい思いをする被害者と苦しい思いを一生抱えていかなければいけない遺族が出ないように、自分ができることをしていきたい」と訴えた。

https://www.j-cast.com/2019/09/20368161.html?p=allより。改行・強調等は筆者によるもの)

 

今年9月の時点で、約40万人の人々が、犯人の飯塚氏に厳罰を求めています。

裁判開始前で、この状態です。もし裁判が始まれば、傍聴券の競争倍率は異常なことになりそうです。

それだけ、国民の関心は高い。

 

その理由は、轢き殺された母子に対する同情と、「上級国民」と揶揄される対応を見せた飯塚氏サイドに対する怒り。この2つでしょう。

 

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飯塚幸三氏も、日本国民には違いありません。

裁判を経ずに刑を科されることは無いハズです。

 

しかし、特別扱いも駄目。

法律に従い、他の事例と比較して、多くの人が納得できる判決が出なければ…下手をすると、暴動が起きるレベルかも。

 

 

裁判の流れにもよりますが、先に述べた「神戸の事例」を見るに、飯塚幸三氏は”即実刑”となる可能性が高い。

高齢の為、長期間の裁判を続けるのは難しい。実際に収監されるかどうかも微妙。

 

これまでの話を見聞きするに、飯塚氏は反論しまくり、恐らくは最高裁まで行くでしょう。

控訴・上告は、日本の法律で認められた行為であり、飯塚氏もやってよいものです。

ただ、時間稼ぎを目的として、裁判を無理に続けることは止めて欲しい。

 

飯塚氏の判断力が衰えない間に、白黒ハッキリつけて貰いたい。

ウヤムヤで終われば、警察や司法に対する不信感すら出かねない、重要な案件です。

 

 

---------------(記事了)---------------

 

 

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