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【マンガの話】障害をポジティブに描くマンガ(2019年9月28日、追記アリ)

本日は、とあるラブコメ作品を御紹介します。

筆者は、ラブコメをあまり読まないのですが、この作品は「切り口が面白い」ということで、興味を引かれて読みました。で、評判通りの面白さ。

 

作品のタイトルは、『ヤンキー君と白杖ガール』です。白杖は、「はくじょう」と読みます)

 

(提供:Neowing)

(著:うおやま KADOKAWA)

 

この作品は、「ニコニコ静画」「マンガハック」等のサイトに掲載されているWeb漫画です。現在も、絶賛連載中。

Web以外では、「紙媒体の単行本」「電子書籍」としても出版されています。2019年9月末で、既刊2巻。

 

seiga.nicovideo.jp(2019/9/26閲覧)

 

mangahack.com(2019/9/26閲覧)

 

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『ヤンキー君と白杖ガール』は、四コマ形式(スマホでも読みやすい形式)の漫画。

18歳の男性「黒川森生(くろかわ・もりお)」と、16歳の女子「赤座ユキコ(あかざ・ゆきこ)」との、純粋で微妙な関係を中心に織り成す、何ともホッコリするラブコメディです。

 

この森生君とユキコさんの2人。両名のキャラ設定が、かなり個性的。

 

森生君は、あだ名が「黒ヒョウ」という物騒なもの。

その名の通り、喧嘩っ早くて腕の立つヤンキー。しかし、性格は意外と真っ直ぐ。恋愛に関しても真っ直ぐですが、不器用。好きな人には、頭が上がらない。

友人らしい友人はおらず、子分か敵しかいないという寂しい人間関係の中にいる方でもあり。

なお、高校は中退しており、しばらく無職です。

 

ユキコさんは、盲学校高等部の2年生。

全盲ではなく弱視で、光を感じたり・色がボンヤリ見える程度の視力はあります。文字は、「黒背景に、デカイ白文字」といった明確なコントラストのものであれば、読めないことはない。

性格はかなりシッカリしており、姉御肌な面がチラホラ。森生君の様な”物騒な相手”でも、「だから何?」の一言で終わり。肝が据わっています。

その反面、かなりの恥ずかしがり屋。ある意味、森生君よりも恋愛に不器用かも。

なお「白杖(はくじょう)」とは、ユキコさんの様な視覚障害者が持つ、「安全確認用の棒」のこと。これで地面を触りながら歩き、障害物や段差を確かめています。

 

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『ヤンキー君と白杖ガール』は、基本的に「真っ直ぐだけど不器用な男」と「恥ずかしがり屋で素直になれない女」が、色々もどかしいヤリトリをするラブコメ

見ているこっちがヤキモキして、「もっと素直に”好き”と言えばいいのに」と思ってしまう。そんなホッコリする漫画です。

 

しかし…ソレとは別に、社会に対する問題提起を含んだ、硬派な面を持つ作品でもあります。

 

 

『ヤンキー君と白杖ガール』に登場するキャラ達は、その多くが「何らかの生き辛さ」を感じている人物です。

森生君は、家庭環境にちょっとした事情を抱えていますし、無職です。

ユキコさんは、視覚障害者です。

他の脇役にも、それぞれの事情があります。高齢者、同性愛者、過去にイジメを受けていた者、今現在イジメを受けている者…。

 

そんな人々の置かれた立場と、それぞれの前向きな姿勢が心を打ちます。

皆、違う悩みを抱えて、懸命に生きている。

 

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そんな物語の中で、森生君が呟いた一言が、非常に深みがあって良い…と筆者は考えます。

 

森生君は、「ユキコさんと一緒にいる為には、無職じゃダメだ。就職する!」と考え、真面目に就職活動をするのですが…。

その中で、社会のある矛盾に気付き、愕然とします。

その内容は、以下の様なもの。

 

「今の社会ってのは、何らかの理由で”枠”からハミ出した人間には、凄く厳しい」

「目の見える自分でさえ、そう感じることがある。目に障害を持つユキコさんは、もっともっと感じているんじゃないか? ”私は、社会に拒まれている”と」

「これ、おかしくねぇか? 社会ってのは”進化”していくもんだろ? 誰かを拒んだり無視したりすることで回るって、それ”進化”ではなく”退化”なんじゃねえの?

 

色々と、考えさせられる言葉です。

 

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『ヤンキー君と白杖ガール』は、社会に対する問いかけと同時に、視覚障害者の心中を描く作品。

視覚障害者といっても、全く見えない人から部分的に見える人まで、症状は様々。その辺りの事情を詳しく描いている点も、大きな特徴。

 

そんな内容の為、できれば「視覚障害者用」のメディアでも展開して欲しい作品です。

今の所は、その方向には進んでいない様子ですが…(少なくとも、筆者は捜し当てられなかった)

そのうち、点字版だとか、CDブック版だとか、目の不自由な方にも楽しんで頂ける形のものが出てくるでしょう。漫画本編でも、「そういうの出したい」と述べられていましたし。

 

 

ハートフルな社会派ラブコメディ『ヤンキー君と白杖ガール』

興味のある方は、この機会に是非読んでみてくださいませ。

 

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(2019年9月28日、追記)

嬉しい事に、『ヤンキー君と白杖ガール』の作者である「うおやま」先生が、ツイッターで当記事に触れて下さいました。

先生、どうもありがとうございます。

 

先生から教えて頂いたのですが、『ヤンキー君と白杖ガール』の音訳図書があるとのこと。「サピエ」というサイトで利用できるそうです。

www.sapie.or.jp(2019/9/28閲覧)

 

本格的な利用には、会員登録が必要。申し込む前に、利用規約をよく確認してくださいませ。

(規約掲載ページ:https://www.sapie.or.jp/entry.shtml

 

 

 

------------------(記事了)------------------

 

 

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