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【DNAの話】遺伝子は、抜け道を探す

遺伝子。

DNA。

生物の設計図というべき、重要なもの。

 

現在、世界中の研究機関が積極的に研究・開発に取り組んでいて、新たな発見が次々と報告されています。

画期的な治療法や、農作物の品種改良などにも遺伝子操作技術が用いられており、「不可能を可能にした」とされる大きな躍進が多数。

 

遺伝子関連の話は、AI(人工知能)と並び、現代の科学分野では外せないものになっています。

 

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しかし、大きな成果を出す技術は、扱い方を少しでも間違えると、巨大な被害を出す恐れがあります。「諸刃の剣」というヤツですね。

遺伝子技術に関しても同じ。生命を根源から作り変える技術であり、「神の領域の技術」と呼ぶ人もいます。

一歩間違えると、「人類を絶滅へ導く怪物」を産み出す可能性もあります。暗黒世界を招く危険と常に隣り合わせの、恐ろしい技術でもあります。

 

そんな闇の話が、またひとつ。

 

www.newsweekjapan.jp(2019/9/19)

 

上記記事の内容を一言で述べると、

「とある企業が、遺伝子を操作した蚊を、自然界に放った。その結果、企業の予想とは全く違う方向に行ってしまい、研究者が意図しない状況で、蚊が繁殖している

というもの。

人間のコントロールから逃れる為、遺伝子が反乱を起こした…とでも言いましょうか。

 

上記記事の内容をザックリ説明すると、以下の様なものになります。

 

 

◆「ネッタイシマカ」という蚊がいる。このネッタイシマカは、黄熱・デング熱・ジカウイルス感染症チクングニア熱などの伝染病を媒介する蚊。この蚊が原因で、世界中に伝染病が広まっており、多数の死者も出ている。

◆殺虫剤を撒いても、蚊だけを狙い撃ちにできないし、蚊を全て駆除できるわけではない。そこで、「遺伝子を操作し、繁殖を妨害する蚊を作って自然界にバラ撒けば、蚊の数を減らせるのでは?」と考えた研究者がいた。

◆その研究を産業化したのが、イギリスのバイオテクノロジー企業「オキシテック」である。この会社は、ネッタイシマカの遺伝子を組み換え、”自然界には存在しない蚊”を作り上げた。この蚊のコードネームは、「OX513A」という。

 

◆「OX513A」は、オスの蚊。この蚊と交尾して生まれた卵は、生殖機能を持つ前に死ぬ

◆研究所での実験は、概ね成功。「OX513A」と交尾して生まれた卵が、次世代を生む成虫になる確率は、3~4%という結果が出た。

◆この「OX513A」を野生に放てば、次の世代を産む前に蚊が次々と死んでしまい、蚊の総数が減るであろう。そうすれば、伝染病を媒介することも減り、多くの人間が助かるだろう。

(そして、2016年頃から、ブラジル等で実際に蚊が自然界へ放たれ、実地試験が行われている。 参考:https://www.afpbb.com/articles/-/3024922 https://wired.jp/2016/03/14/gm-mosquitoes-clear-an-fda-hurdle-for-florida-release/

 

◆この「OX513A」について、アメリカ・イェール大学の研究チームが、2019年9月10日付けで論文を発表した。

◆その論文によると、「OX513A」を自然界に放った後、ネッタイシマカの個体数は一時的に減少したが、18ヶ月後には個体数が回復した(元の数に戻った)。つまり、「OX513A」プロジェクトは、制御不能になった…ということ。

◆自然界の蚊を調べたところ、「OX513A」の遺伝子を受け継いだ個体も確認された。これは、遺伝子操作された蚊が死に絶えるどころか、逆に増えているということだ。

 

◆イェール大学の発表した論文の内容が正確であれば…オキシテック社がやったことは「蚊の根絶」ではなく、「遺伝子操作された、自然界には存在しないハズの生き物が、自然界で勝手に増殖するように仕向けた」ということになる。

◆オキシテック社は、この論文に対し、「誤解を招く表現や推測に基づく記述が見受けられる」と抗議した。

 

…こんな感じです。

 

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今の所、「OX513A」が元で新たな病気が発生したとか、大規模な自然災害が起きたとか、そういう話は出ていません。

これから出てくるかどうかも不明です。

イェール大学の論文が、100%正確であるとされたワケでもありません。

 

ただ、これだけは言えるでしょう。

「人間が、遺伝子レベルで生物をコントロールしようとして、見事に失敗した」という調査結果が出た。

 

この手の話は、フィクションで何度も取り上げられたネタです。

有名なところだと、映画ジュラシック・パークシリーズの名が挙がります。

 

(提供:Neowing)

 

ジュラシック・パーク』は、”古代の蚊”の体内に残った恐竜のDNAを取り出し、それを基にして恐竜を甦らせる…という話。

当初の目的どおり、多くの恐竜が現代に甦りましたが、そのうち人間の制御下から離れて暴れ、大騒ぎになる…という展開の映画です。

 

この作品の中で、「蚊から拾いきれなかったDNAがあったが、他の生物のDNAを持ってきて組み込むことで、恐竜を甦らせることに成功した」というセリフが出ます。

まあ、その行為が、大騒ぎに繋がる「最大の原因」になるんですけど…ね。

 

 (提供:ホビーサーチ)

 

ジュラシック・パーク』の劇中では、こんな印象深いセリフもありました。

 

恐竜を甦らせた実業家が、自慢気に成果を主張するのですが、それを聞いた科学者の一人が、こんなことを言います。

「生命を押さえつけ、制御することはできない」

「生命は、必ず抜け道を見つけるものだ」

 

先述の、「遺伝子操作された蚊・OX513A」の話を聞いた後で、この言葉を目にすると、心に響く何かが…。

 

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科学の発展は、人類に恩恵をもたらします。

しかし、強烈なリスクも存在します。

そのリスクコントロールが、ますます重要な要素になってきました。

 

科学技術は、最終的に「人間が行うもの」です。

人間は、間違える生き物。それを常に頭に置いて、行動したほうがいい。

「想定外でした」で済む問題ばかりでもないのですから。

 

 

本日紹介した「OX513A」の様な話は、これから増えていくでしょう。

その先にあるのは、光か?闇か?

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

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