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【平成特撮の話】「やってはいけない事」をやり、成功した作品

『平成仮面ライダーシリーズ』最終作品の『仮面ライダージオウ』が、もうすぐ終わります。テレビ版の最終回に合わせて、劇場版も公開中。

www.toei.co.jp(2019/7/27閲覧)

 

2019年9月からは、『令和仮面ライダーシリーズ』の第一作『仮面ライダーゼロワン』が放送開始予定。平成シリーズの様に長期継続するのか、今後に注目したいところです。

www.tv-asahi.co.jp(2019/7/27閲覧)

 

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『平成仮面ライダーシリーズ』の第一作は、有名俳優・オダギリジョー氏主演の『仮面ライダークウガ』。2000年に放送された作品です。

クウガ』は、「新世紀に向かって走る、新世代のライダー」ということで、従来の子供向け作品とは一味違う作りになっています。例えば、「警察とライダーが協力する」とか、「敵が独自の文化と言語を持っている」等。

大人も鑑賞できるライダーとして、人気を集めました。

 

クウガ』終了後、間を置かず『仮面ライダーアギト』が放送開始。

『アギト』では、「異なる立場の、3人のメインキャラ」を軸に、物語が進んでいきます。「主人公を喰うレベルの、強いキャラが脇役」という設定は、その後の作品にも受け継がれました。

 

そして、平成シリーズ三作目の仮面ライダー龍騎リュウキ)』。このライダーが成功した為、『平成仮面ライダーシリーズ』が長期継続した…と言っても過言ではありません。

 

本記事では、この『仮面ライダー龍騎』について、掘り下げて御紹介します。

 

 (提供:animate)

仮面ライダー龍騎』は、2002年頃に放送された作品。

鏡の中の世界(ミラーワールド)を舞台に、怪物と戦うライダー達を描いた話です。

 

この作品には、「従来の仮面ライダーでは、タブーとされてきた事を描く」という、製作者の挑戦的な意思が見え隠れしています。ちょっと考えただけでも、以下の特徴が挙げられます。

 

 

◆出演するライダーの数が、10人以上

◆主役級ライダーは、「龍騎」と「ナイト」。この二名を中心に、物語は進んでいく。

◆特殊なカードデッキ(カードの束)を持つ者が、ライダーに変身できる。改造手術の有無・遺伝要素・思想信条・職業等々は関係なし。その為、「ネットニュースの見習い記者」「警察官」「占い師」「悪徳弁護士」「大学教授」「凶悪殺人犯」等、多種多様な人物が登場。

 

◆ライダー達は、人間を襲う怪物(ミラーモンスター)と戦ったりもするが、メインは「ライダー同士の殺し合い」である。これは、最後の一人になるまで続けられる。

◆ライダーが戦う動機は、人によって様々。「ただ単に殺戮行為が好きなだけ」という者もいれば、「不治の病を治すエネルギーが欲しい」という者もいる。「戦いに勝ち残り、英雄と呼ばれる存在になりたい」という名誉欲に駆られた者もいれば、「そもそも、こんな戦いは無意味だから止めさせたい」と考える者もいる。

◆戦う動機は様々であり、登場するライダーも大勢である。その為、誰が正義で誰が悪か、いまいち不明昭和ライダーでよく見られた「ライダーは勧善懲悪モノであり、良い子の味方」という雰囲気が、全く無い。

 

◆ライダーの戦いの舞台は、主にミラーワールド内であるが、この中での活動時間には限界がある。ダラダラ戦ってはいられない。

◆ライダーらしく、各自が「必殺技」を繰り出して戦う。が、必殺技を繰り出すには特殊なカード(アドベントカード)を消費しなければならず、枚数には限りがある。

◆各ライダーは、戦力となるミラーモンスターを1体以上所持し、モンスターの力を借りて超能力を発揮する。なお、このモンスターは「ライダーとの契約」によって存在しているだけであり、契約条件が満たされなくなった場合には、主従関係は解除。即座にライダーを食い殺しにかかる。

◆時間や戦法に限りがあり、メインは「ライダー同士の殺し合い」なので、勝つ為なら卑怯もヘッタクレも無い戦法を使うライダーがいる。例えば、「相手が変身する前に、殺しにかかる」「自分が助かる為に、他者を生贄にする」等。

 

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仮面ライダー龍騎』に登場するライダーは、個人の思想信条を基礎として戦う者ばかり。「平和」とか「正義」等を重視する者の方が少数派です。

従来の仮面ライダーでは「悪役の部類になる者」が、ライダーの大半を占めます。

その極めつけが、「凶悪殺人犯として収監されていたが、脱獄した」という犯罪者ライダーの存在放送当時は、苦情が凄かったとの事。

 

その「凶悪殺人犯ライダー・浅倉」を演じていらっしゃった、俳優の萩野崇(はぎの・たかし)氏が、後にこう述べていらっしゃいます。

 

news.mynavi.jp(2018/6/27)

今でもよく覚えています。初めて浅倉が登場する回(第17話)の最後のシーンで、カメラのほうに振り返って「イライラするんだよ……。こんなところにいると」ってセリフを言ったんです。その後、白倉さんから「あのシーンで視聴者からの苦情が殺到した」と言われました(笑)。

当時、東映のパーティに出席したとき、偉い方から「いいんだけどさあ、子ども番組なんだからもうちょっと考えて芝居しろよ」って言われて、正直どうしたらいいんだ?って悩みました。それで白倉さんに相談したら「今のまんまでいい!」って言われて、それ以来あまり気にせず浅倉のスタイルを貫き通しました。

あの当時は、浅倉があまりに恐いということで、親子連れに会ったときでも、お母さんは「ほら、一緒に写真撮ってもらいなさい」なんて言うんですけれど、子どもはかたくなに近寄ろうとしなかったですね。絶対ヤダ!って。まあ、ヒーローじゃないゆえの寂しさというのを感じました。

 (https://news.mynavi.jp/article/20180627-656246/より。朱入れ等は筆者によるもの。なお、引用中に「白倉さん」という名前が出てきますが、この方は東映の偉いさんです)

 

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ここまで濃い世界観の『仮面ライダー龍騎』です。テレビシリーズだけで終わるハズがありません。

テレビシリーズとは別個の結末を描いた「スペシャル版」や「劇場版」は勿論、2019年3月には『仮面ライダージオウ』のスピンオフ作品として、新作『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』が配信開始。

2002年放映時のオリジナルキャストが、16年振りに集結。新たなライダーバトルが勃発しました。

 

(提供:Neowing)

 

『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』は、2002年の『龍騎』を下敷きにした作品ですが、内容は全くの新作。2002年版を全て鑑賞された方でも、未知の作品として楽しめるものに仕上がっています。

 

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これは、筆者の想像ですが…『龍騎』の企画会議の時に、こんな会話があった気がします。

 

議長「仮面ライダーシリーズで、ライダーがやってはいけないNG行為は何か?」

スタッフA「卑怯な手を使って、相手を倒す事です」

スタッフB「人類の平和を乱す事です」

スタッフC「無関係の人間を殺す事です」

スタッフD「ライダー間での仲間割れです」

議長「全くその通り。しかし、私達がやるべき事は、そのNG行為の全てだ」

スタッフA~D「正気ですか?」

 

 

過去のお約束を打ち破る。そんなチャレンジ精神に溢れた名作が『仮面ライダー龍騎』です。

その試みは成功し、現在も続く『仮面ライダーシリーズ』の礎を築きました。

予想外の展開に、大人でも度肝を抜かれる事は必至。

2019年の新作も、2002年の原作も、どちらもオススメです。

 

 

----------(記事了)----------

 

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