makaran宝箱

時事ネタ・法律・エンタメなどなど、様々な話題を分かりやすく&面白く味付けしてお届け!

【アニメの話】人の皮を被った狼~もうひとつの昭和史

本日は、とあるアニメの御紹介を。

かなりハードな内容で、見応えのある作品です。

 

タイトルは人狼(じんろう)。アルファベット表記で『JIN-ROH』とも書きます。

(当記事では、『人狼』に統一して表記します)

 

 (提供:Neowing)

 

この作品に深く関わっている御方は、あの押井守(おしい・まもる)」氏。有名なクリエイターさんです。

人狼』の他に、『うる星やつら』『攻殻機動隊』『機動警察パトレイバー』等を手掛けた方としても有名。

 

押井氏の作品は、世界中のクリエイターに影響を与えた事でも知られています。

影響を受けた人々の中で最も有名だと思われるのは、映画『マトリックス』シリーズの監督「ラナ・ウォシャウスキー氏と、リリー・ウォシャウスキー氏」でしょう。

「グリーンを基調にした仮想空間」や、「人体と仮想空間をプラグで直接繋ぐ」等の『マトリックス』で描かれる”電脳世界”の姿。明らかに『攻殻機動隊』の影響を強く受けています。

 

------------------------

 

そんな大クリエイター・押井氏が、長年携わっている作品群があります。それはケルベロス・サーガというもの。

当記事で紹介する『人狼』も、このシリーズのひとつです。

 

ケルベロス」とは、ギリシア神話に出てくる”地獄の番犬”の名前です。

その名前に象徴される様な、「治安維持を目的とした武装組織」が深く関わる作品群。それが『ケルベロス・サーガ』です。

 

ケルベロス・サーガ』関連作品には、実写映画・漫画・アニメ等があり、幅広い媒体で展開されています。

主人公や脇役等は作品毎に違いますが、基本設定は大体同じ。

 

 

■作品の舞台は、第二次大戦から十数年が経過した、昭和30年代の日本。

■敗戦からの復興は成されつつあるも、民衆のデモや暴動が多発する、かなり不安定な状況である。(これは現実の状況と同じ)

■『ケルベロス・サーガ』の独自設定としては、「第二次大戦に、アメリカは参加しなかった」「日本が戦った相手は、ナチスの独裁を逃れたドイツ」「日本は、ドイツとの戦いに負け、戦後を迎えた」というものがあり。

 

■日本(特に首都近辺)の治安を維持する為に、特殊警護部隊が設置されている。その警護部隊の基本装備が「プロテクトギア」と呼ばれるドイツ製の軍用装甲服。

■プロテクトギアの外観は、作品によって若干違いもあるが、ほぼ同じ。

「色は黒」「機関銃などの重火器を装備」「ゴーグルが眼鏡状で、赤く光る」「鉄兜・鉄の胸当て・ガスマスク等を装着した姿で、高い攻撃・防御力を誇る」

 

 (提供:ホビーサーチ)

 

■「プロテクトギアを付けた警護隊員が、暴徒や反政府組織と戦う」という場面が頻繁に描かれるのだが、そういった「力による強制」は、更なる反発を生んでいく。

■加えて、「プロテクトギアを配布されていない、他の政府組織」からも反発を受け、政府内部での勢力争いが発生。より混迷の度が増す事に。

 

…『ケルベロス・サーガ』の共通設定は、上記の様なものです。なかなかにハードな臭いがします。

 

------------------------

 

さて…

本記事で取り上げるのは、サーガ関連作品のひとつ人狼です。

この作品の冒頭をザックリ述べると、以下の様なものになります。

 

 

▼作品の舞台は、昭和30年代後半の日本。

▼当時の日本は、ドイツとの戦争と敗戦による占領を経て、本格的な復興の波に乗ろうとしていた。

▼復興の為の経済政策は、富豪と貧者を生む。失業者は増え、凶悪犯罪も増えた。虐げられた人々は政府に反発し、デモや暴動が頻発。反政府組織までもが結成された。

▼反政府組織は、爆弾や火炎瓶で武装。それらが警察官に向かって使用される事態も発生。首都近辺での勢いを増す暴徒を鎮圧する為、首都警護を専門とする警察組織が結成され、暴徒の鎮圧に当たっていた。

▼中でも恐れられたのは、特殊部隊「特機隊」の存在。プロテクトギアを身につけ、重火器で武装した姿は、最早「警察ではなく軍隊」である。特機隊は黙々と任務をこなし、反政府武装組織のメンバーを次々に制圧していった。

 

(提供:ホビーサーチ)

 

▼そんな不安定な状況で、今日もまたデモが発生。暴徒と警察官の睨み合いが続く中、火炎瓶や爆弾による攻撃を受け、警察に犠牲者が出てしまう。

▼下水道を使って、縦横無尽に首都を動き回る反政府組織。その鎮圧の為、「特機隊」が出動。暗闇の中に、プロテクトギアの赤い目だけが浮かぶ。

 

▼特機隊員である主人公「伏一貴(ふせ・かずき)」巡査は、プロテクトギアを装着して下水道に入り、他の隊員と共に反政府組織の影を追っていた。

▼逃げる組織構成員と、それを追う伏巡査。暫くの追跡の後、遂に構成員を追い詰めた伏巡査であったが…。目の前に現れた構成員は、若い女性であった。

▼その女性は、逃げられないと悟ったのであろう。伏巡査の前で自爆。死亡する。

 

(提供:タワーレコード)

 

▼この事件の後。伏巡査は「犯人を取り押さえられなかった」として再訓練を命じられ、訓練学校に戻った。

▼特機隊での最前線から離れ、訓練の日々を送る伏巡査。そんな彼の前に、とある人物が現れる。その姿は、伏巡査の目の前で自爆した、あの女構成員に瓜二つであった。

▼この女性の出現と時を同じくして、警察内部での権力争いが本格化。伏巡査の失敗をネタに、特機隊を潰そうと考える連中が暗躍し…。

 

------------------------

 

人狼』で描かれる主要テーマのひとつとして、「権力争いに巻き込まれる、個人」というものがあります。

上記あらすじにも、その記述あり。

この流れは、「ティターンズvsエゥーゴ」の連邦内紛を描いた『機動戦士Zガンダム』や、「アロウズvs連邦正規軍」の内紛を描いた『機動戦士ガンダム00』に似た物があります。

 

  (提供:ホビーサーチ)

 

人狼』は、ミリタリー色やサスペンス要素が強い作品。

小さいお子さんには、ちょっと理解しにくい。かなり大人向けの物語です。

ラストも、恐らく賛否両論が激しい所。

 

重厚な味わいのある押井作品『人狼』。

興味のある方は、この機会に是非どうぞ。

 

 

-------(記事了)-------

 

 

↓↓Shopリンク『人狼 JIN-ROHBlu-rayソフト↓↓

 

【7net(セブンイレブン)】

【e-hon】

【Neowing】

【TSUTAYAオンライン】(廉価版)

【Wowma!】

 

【タワーレコード】

【総合書店 honto】

【ムラウチドットコム】

【楽天】