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【昭和特撮の話】地球に優しい、悪の組織

特撮作品。

長らく愛されている、人気ジャンルです。

今でも、『仮面ライダー』『スーパー戦隊』『ウルトラシリーズ』等を中心に、沢山のファンがいらっしゃいます。

 

特撮は、元々「子供さん向けジャンル」であり、今でもそれは変わっていません。

ただ、現在は「親御さんも、特撮を見て育った世代」になっています。親子揃って楽しめる方向にシフトする作品も多く、ひと昔前の特撮作品とは「構成や設定」が変化していますね。

 

また、子供の頃に特撮を見て育った方が、大人になって「自分が小さい頃、どんな作品を楽しんでいたんだろう?」という想いから、古い作品を見返す…という鑑賞方法も増えています。

その場合、「懐かしいな~」と感動する事も多いですが…。

「んなワケあるか!」「今じゃ放送禁止だな」「裏方の苦労が見え、違う意味で泣ける」という、別角度からのツッコミや共感を生ずる事もアリ。

子供の頃とは見方が違い、楽しみ方も違います。

 

そんな”ツッコミ作品群”の中から、当記事では「製作現場の苦労が見える」という某作品について、ちょっと掘り下げて御紹介します。

 

作品名はキカイダー01(ゼロワン)』

 

(提供:タワーレコード)

 

キカイダー01』は、1973年頃に放送されたテレビドラマ。

前年に放送された『人造人間キカイダー』の後番組になります。その為、世界観や登場キャラクターについても、多くの共通点が存在しています。

原作者は、『仮面ライダーシリーズ』で御馴染みの「石ノ森章太郎(旧:石森章太郎)」氏。

 

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キカイダー01』は、「正義の人造人間(人間そっくりなロボット=アンドロイド)と、悪の組織との戦い」を描く、王道のヒーローものです。その辺りの構成は『仮面ライダーシリーズ』と同じ。

 

主人公の名前は、題名と同じ「キカイダー01」。縮めて「ゼロワン」と呼ばれる場面も多い。(以下、本記事では「ゼロワン」と表記)

 

ゼロワンは、普段は人間の姿をしています。が、敵が襲ってくると戦闘形態にチェンジ(変身)します。

下画像が、ゼロワンの戦闘形態。赤青シンメトリー(左右対称)の特徴的な姿をしています。『超人機メタルダー』や『仮面ライダーW(ダブル)』の先駆的存在。

 

  (提供:ホビーサーチ)

 

ゼロワンの動力源は、何と「太陽電池」です。その為、光の届かない暗闇や海底ではチェンジできず、ピンチに陥る場面もチラホラ。

が、一旦チェンジすると、ほぼ勝負は決まり。ゼロワンは武器を使わず、肉弾戦で戦います。必殺技は、特殊な空手チョップ。この辺りも、初期の『仮面ライダー』と同じ。

 

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ゼロワンの敵は、「ハカイダー軍団」という組織。

前作『人造人間キカイダー』で、主人公の宿敵として登場した脇役「ハカイダー」が首領となり、独自に編成した組織とされています。

しかし、物語の序盤で、ハカイダー軍団はゼロワンに敗北。首領のハカイダーを残して、軍団は壊滅してしまいます。

 

その後、中~終盤に出現した敵が「シャドウ」。

ハカイダー軍団とは別の組織ですが、悪のアンドロイドを開発・運用し、人に害を為すという点では同じ。

ゼロワンに敗北して行き場を失ったハカイダーは、この組織の傘下に入ります。組織のボスではなく、いち破壊工作アンドロイド(『仮面ライダー』でいう所の怪人)として、ゼロワンと敵対する事に。

ハカイダーの地位低下が、何だか悲しい。

 

で、このシャドウですが…。

数ある「ヒーローと敵対する組織」の中でも、特筆に価する点があります。

それは「明らかに貧乏」というもの。

(まあ、シャドウが貧乏なのではなく、制作費が無かったという事なのでしょうが)

 

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シャドウが登場した当初は、それなりに強そうな敵キャラが出ていました。

また、途中からは「ビジンダー」という女性型の敵アンドロイドも登場。準レギュラーとして出演を続け、ゼロワンを苦しめる事になります。

 

しかし、その勢いも最後までは続かなかった。アンドロイドの開発費(=番組制作費)が無くなり、「それ、アンドロイドと主張するのは、かなり苦しいのでは?」という姿の敵キャラばかりが出てきます。

例えば…

 

「キモノドクガ」→和服に般若の面を被った姿。多分、時代劇の小道具を流用。

「浪人ロボ」→どう見ても、タダの侍。これも、恐らく時代劇の小道具。

「アクアラングマン」→ウエットスーツにヘルメット。

「影法師ロボ」→全身黒の衣装で、顔に”影”と書いてあるだけ。

 

 …こんな感じのキャラがワンサカ。

最終的には、「ゼロワンに破壊されたザコ戦闘員を、無限にリサイクルできる機械」が実用化され、ひたすらザコキャラを投入する人海戦術に出ます。

これなら、新しいアンドロイド(キグルミ)や、装備(小道具)を作る必要が無いし、地球に優しい悪の組織に…。

 

台所事情、かなり苦しかったんでしょうね。

 

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大人の事情を考えに入れて観れば、なかなか味わい深い作品。それが『キカイダー01』です。

興味のある方は、是非ご覧になって下さい。

 

ちなみに、シャドウのボスを演じているのは、「まずい!もう一杯」の青汁フレーズで御馴染みの「八名信夫」氏。

ビジンダーの変身前を演じているのは、歌手・長渕剛氏の嫁さん「志穂美悦子」氏。

両者の若き日の姿が拝めます。

 

 

---------(記事了)---------

 

 

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