makaran宝箱

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「正義の為なら、犠牲の1人や2人は出るさ! そんなの気にしない!」という強キャラ

ネット界隈を中心に、しばしば話題になる昭和アニメがあります。

タイトルは、チャージマン研!(ちゃーじまんケン)。

1974年頃に放送された、日本のアニメです。ご存知の方もいらっしゃるでしょう。

 

本記事では、この『チャージマン研!』について御紹介します。

実はこの作品、「ブッ飛びトンデモアニメ」として有名なのです。

 

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チャージマン研!』の舞台は、遥かな未来。

地球侵略を企む悪い宇宙人がやって来て、その宇宙人と戦うヒーローを描く…という、コテコテの子ども向け作品です。

 

主人公は、「泉研(いずみ・けん)」という少年。

敵宇宙人の名は「ジュラル星人」。

 

研くんが、ジュラル星人の悪事を発見すると、「チャージング・ゴー!」と叫び、「チャージマン」と呼ばれる姿に変身します。

チャージマンになった状態で、ジュラル星人を退治する…というのが、物語のテンプレになっています。

 

(提供:7net) (著:みやぞえ郁雄/他)

 

上記画像の奥にいる「Kというプリントがなされた、全身タイツ姿」が、変身前の研くんです。「手前のヘルメット姿」が、チャージマンに変身した後の研くんです。

”変身”と表現していますが、変身前後の差が少ない。このレベルでは、”単なる着替え”と言った感じです。

「これって、手抜き作画なのでは?」と思ってしまうレベル。スタッフ間で問題視されなかったのでしょうか?

この辺りから、既に嫌な予感がします。「ブッ飛びアニメ」のニオイが…。

 

 

チャージマン研!』のブッ飛び要素は様々ですが、ザックリまとめると、以下の3要素に分類されます。

 

<ブッ飛び要素・その1> 展開が雑 & 説明が無い

<ブッ飛び要素・その2> 敵の戦略が大雑把

<ブッ飛び要素・その3> 研の性格が、冷酷非情

 

それぞれ、順に見ていきましょう。

 

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<ブッ飛び要素・その1> 展開が雑 & 説明が無い

チャージマン研!』は、普通の30分アニメとは違い、放送時間が極端に短い作品。

その長さ、「1話につき・10分」というもの。しかも、1話完結形式。

たった10分の間に、「密かに進む敵の悪事」→「悪事を発見する研」→「チャージマンに変身した研vsジュラル星人」→「研が勝利し、めでたし・めでたし」という展開を描き切らなければなりません。これは、かなり難しい注文です。

 

「この難題に、製作側はどう対処したのか?」という疑問が湧きますが…。

その答えは「やっつけ仕事」という、苦笑いしてしまう回答。

 

「話の奥深さ」や「論理的整合性」等は完全無視。画面から伝わってくるのは、「10分間で、テンプレをいかに消化するか」しか考えていない…という事だけ。様々な面で雑。

 

そもそも、物語の発端である「研くんは、変身能力をどうやって手に入れたのか」や、「なぜ研くんが宇宙人と戦う羽目になったのか」等の重要事項について、説明が殆どゼロ。いきなり「宇宙人との戦いが日常」という展開。

子供は勿論、大人も混乱しそうな構成になっています。

 

その他にも、「映像の過剰な使い回し」「不自然な時間配分(例:沈黙がやたら長い)」「キャラの動きがカクカクして不自然」等々、製作現場の「士気の低さ」を感じる仕上がりになっており、逆に笑ってしまいます。

恐らく、予算が少なかったのでしょうね。予算の低さは、現場の士気の低さに直結します。

 

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<ブッ飛び要素・その2> 敵の戦略が大雑把

敵の極悪宇宙人の名前は「ジュラル星人」です。下記画像の中心近辺に並んだ、紫色の生物がそうです。

なぜか胸に「射撃の的らしき模様」があり、「ここが弱点です」とアピールするかの如きデザインになっていますが、この模様の存在理由は謎です。

 

 (提供:7net)

 

この「ジュラル星人」は、地球人に対して積極的に危害を加えてきます。

一応、宇宙船を作れる技術力はあるので、それなりの知能は持っているハズですが、仕掛けてくる作戦が色々と雑です

例えば、以下の様な作戦を立案・実行しています。

 

●病院食に産廃を混ぜて、人類を滅亡させる
(滅亡までの時間がかかり過ぎる。なぜ病院を優先して狙うのかも謎)

 

●人間を食う昆虫を飼育し、人々を襲わせる事で、人類を滅亡させる
(一人殺すのに数百~数千匹は必要なので、かなり大量に養殖する必要がある)

 

●科学者が集まる会議場に爆弾を仕掛け、科学者を殺す。科学技術の発展が悪くなり、侵略し易くなる。その後、人類を滅亡させる
(「風が吹けば桶屋が儲かる」「ピタゴラ装置」みたいな考え)

 

●有害音波を混入させた音楽ソフト(レコード)を製作・販売する。販売店の店員はジュラル星人が務める。レコードがバカ売れし、人類は滅亡する
(被害者が出たら、速攻で販売店が摘発されるのだが…)

 

どこまで本気で侵略を考えているのか、よく分かりません。

時間がかかる作戦ばかりなので、作戦進行中に「チャージマンとなった研くん」に発見され、毎回邪魔されます。

 

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<ブッ飛び要素・その3> 研の性格が、冷酷非情

チャージマン研!』最大の特徴は、「主役の研くんが、かなり冷酷で非情な性格」という事。

 

普通のヒーローものならば、悪役が人質を取った場合、人質の安全・救出を最優先にするはずです。しかし、研くんは「人質ごと相手を殲滅する」という戦術を、ためらわずに行える精神の持ち主です。

それに加えて、研くんは「人質を殺してしまった事を直ぐに忘れ、あまり悩んでいない」という様子。「クヨクヨしない」という姿勢を極限まで突き詰めた感じ…ですかね。

 

「正義を執行するのに、悩みは不要」という、鋼鉄メンタルの持ち主。それが研くん。ある意味、ヒーローの見本みたいな方です。

 

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この様に、『チャージマン研!』は「予想の遥か上を、ブッ飛んでいる」という作品。


派手な必殺技が出る訳でもなく、「オモチャが出たら売れるだろう」と思わせる様なガジェットもありません。

しかし、そのヤッツケ&トンデモっぷりが、「放送から40年以上経過した現代で、大人にウケている」という現象に繋がっています。

騒がれ始めたのは、恐らく2000年代に入ってから。ネットから各種メディアに飛び火し、テレビ番組『マツコ&有吉の怒り新党』でも取り上げられた事があります。

 

大人が酒の肴にするのには、絶好のネタでしょう。

酔っ払ってバカ笑いしたい時のお供に、おひとついかがですか?

 

 

---------(記事了)---------

 

 

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