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公務員で、死刑囚

本日は、とあるヒューマンドラマ漫画の御紹介をば。

作品のタイトルは、『死刑囚042(しけいしゅう おしに)』

 

(提供:honto)

(著:小手川ゆあ 角川書店)

 

『死刑囚042』は、2002~2004年に連載されていた作品。

コミックスは、全5巻。

 

タイトルにもありますが、この作品の主人公は「死刑囚」です。

粗筋を一言で表現すれば、「死刑囚が、公務員になって働く話」

 

この一言だけだと、恐らく「何だソレ?」「死刑囚が公務員? 意味不明」となる方が大半でしょう。

では、もう少し詳しく、作品の概要を述べていきます。

 

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▼作品の舞台は、現代の日本。(ただ、死刑囚の扱い等、実際の日本とは異なる描写もあり。現実とは少しズレた世界だと思われる)

▼主人公の名は「田嶋良平(たじま りょうへい)」。彼は、立件できた範囲だけでも、7人を殺した凶悪犯であり、確定死刑囚である。収監施設での呼称は、「死刑囚042号」。

 

▼ある日の事。042号の独房に、多数の刑務官がやって来た。刑務官達は、042号を独房から風呂場に連れて行き、身体を洗う様に命令。加えて、伸び放題の髪を切り、髭を剃り落とし、身なりを整えさせる。

▼「とうとう死刑執行か…」と、ボンヤリ考える042号。しかし、風呂を済ませた彼が連行された先は、刑場ではなく施設の署長室であった。署長室には数名の人間がおり、その中の一人が042号に向かって話しかける。

▼「初めまして、042号。私は法務省の研究員で、椎名(しいな)と申します。突然ですが、死刑にならずに施設を出て、外の世界で生きてみる気はないですか?

▼突然の申し出に、驚いて固まる042号。彼に向かって、椎名は事情を説明する。

 

▼国会で法律が改正され、死刑や終身刑が廃止される流れになった。しかし、簡単に罪を許すわけにはいかない。

▼そこで、代替案として「死刑に値する罪を犯した者を・死ぬまで・無償で国民に奉仕させる」という方法が提案された。その方法が実現可能かどうか実験する事になり、その被験者として、死刑囚042号が選ばれたのだ。

▼ただ、実験には厳しい条件がある。それは「被験者(死刑囚)の脳内に、特殊なチップを埋め込む」というもの。

▼このチップには、被験者の興奮を検知する能力がある。被験者が激怒したり、殺人を犯すレベルにまで感情が高ぶった場合には、チップが脳内で爆発する仕組みになっているのだ。その為、042号は「怒ったり興奮したりせず、心穏やかに生活する事」を強要される。

▼この実験が成功すれば、死刑は中止。失敗すれば、死刑は執行される。ひょっとすると、実験の最中にチップが爆発し、死んでしまうかもしれない。

▼椎名からの説明を静かに聞いていた042号は、躊躇わずにこう答えた。「実験に参加します」

 

▼チップの埋め込み手術を受け、実験の準備を終えた042号。彼が連れて行かれたのは、とある公立高校だった。

▼この学校で、「清掃」や「庭の手入れ」等の軽作業を課し、社会に適応できるかどうかを検証。結果が良好であれば、死刑廃止へ大きく前進する事になる。

 

▼042号が死刑囚だという事。どういう実験をやっているかという事。その他もろもろの情報は、関係者だけでなく学校の生徒にも広く知れ渡っている。その為、好奇の目で見られる042号。

▼「やれやれ。外の世界に出たはいいが、厄介者扱いは変わらないな」と思いながら、黙々と花壇の手入れをする042号。そんな彼の所に、一人の女生徒が近付いて、話しかけてきた。

▼「この女の子、俺の事が怖くないのか?」と、不思議に思う042号。どうやら、その女生徒は、042号を「学校の男子生徒」だと勘違いしているらしい。

▼042号は、30歳である。どう見ても男子高校生には見えない。それなのに何故勘違いするのか?…と不思議に思う042号であったが、女生徒の手には白い杖が。この子は、盲目だったのだ。

この少女との出会いを切っ掛けに、042号の閉ざされた心が、少しずつ開いていく。

 

▼042号は、実験を成功させる事が出来るのであろうか? それとも、実験に失敗し、死んでしまうのだろうか?

042号・田嶋良平の、静かな戦いが始まった。

 

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『死刑囚042』は、学校生活を中心に描かれる作品です。

学校に出入りする関係者や生徒は多数。人によって、042号に対する態度は千差万別です。

 

042号を怖がる人。

042号に理解を示す人。

042号を見て「なぜこんな人が大量殺人をやったのか?」と疑問に思う人。

軽い悪ふざけのつもりで「042号を怒らせ、脳内のチップを爆発させて、死ぬ瞬間を見てみたい」と考える人。

042号を、人間ではなく「実験材料」と見る人。

042号に殺された、被害者の遺族。

 

多数の人から、様々な思いを込めた目で見られる042号。

それでも、彼は彼なりに、一生懸命立ち直ろうとします。

 

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この『死刑囚042』ですが…。

実は、物語のかなり初期の段階で、042号がどうなってしまうのか、結構なネタバレが描かれます。

それは、偶然や失敗ではなく、意図的なもの。

 

最終的な着地点を示されると、普通なら読む気が失せます。

しかし、『死刑囚042』には、そういう感覚がありません。結末がどうなるか、ある程度分かっていても、逆に気になります。「なぜ、そんな事になるのか?」という疑問が強く湧くのです。

 

ハッピーエンドか?

悲しい結末か?

興味を持って頂いた方、是非コミックスをご覧下さいませ。

 

 

---------(記事了)---------

 

 

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