makaran宝箱

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見張る側が、見張られる側に

昨日発生した、神奈川県川崎市における殺傷事件。

2人が亡くなり、犯人も自殺。酷い話です。

 

ただ、「怪我をされた方が、快方に向かっている」というニュースもあり。

不幸中の幸いと言いますか、喜んでいい話だと考えます。

 

 www.news24.jp(2019/5/29)

 

こういう事件が起こった後、助かった方が「なぜ自分が助かって、あの人が亡くなったのか」と自問自答してしまう場合があります。俗に言う「サバイバーズ・ギルト」という罪悪感。

今回の事件は「通り魔」みたいなもの。生死を分けた要素に「多くの偶然」が絡んでいます。生き残った方が、責任を問われる部分は無いでしょう。

事件発生直後から、医療関係者が「被害者の精神的ケア」に取りかかっています。被害に遭われた方が、心身共に早期回復される事を願って止みません。

 

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そんな状況の中、犯人と同じか、それ以上に厳しい目を向けられている人々がいます。

それは「マスコミ関係者」です。

 

www.j-cast.com(2019/5/28)

 

昨日夕方に行われた、被害者が通う学校「カリタス小学校」の記者会見。各局が生中継し、注目を集めました。

その席で、小学校側がマスコミに対し、「被害者や関係者は、心身に傷を負っているので、直接取材・過剰取材は控えて欲しい」との明確なメッセージを出しました。

これは、至極当然の主張だと考えます。

 

この「マスコミへの断り」を学校側が話し始めた途端、中継を切った放送局がありました。それを見た視聴者から抗議や疑問の声が殺到。番組側は謝罪することになります。

この光景を見て、「マスコミは、見張る側から、見張られる側になった」との強い印象を受けました。

そうなった原因は、これまで長年積み重ねてきた、マスコミ不祥事・不信が原因ですが…。

直近の大きな要素として、滋賀県大津の、保育園児死亡事故」があるでしょう。

事故が発生したのは、2019年5月8日。まだ3週間ほどしか経過していません。つい最近の出来事です。

 

tenamaka26.hatenablog.com

 

事故の犠牲となった子どもさん。その子が通う保育園の園長先生。先生はパニック状態で、ただ泣くばかり。

それはそうです。園長先生も被害者サイドですから。可愛い園児が、突然亡くなった状況に遭遇し、混乱するのは当然です。

その園長先生を名指しして、質問に答えさせようとするマスコミ陣。「答えられる方、お願いします」と言えばいいだけなのに、なぜかやらない。「いい絵が撮れる」とでも思ったのでしょうか。

この取材姿勢に、各方面から大批判が巻き起こりました。ネットを中心にして大炎上。「マスコミ不祥事を語る際に、必ず出てくる」というレベルの大失敗です。未だに、その炎は鎮火していません。

 

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そんな大批判が起こったばかりなのに、似た様な事を繰り返せば…マスコミは、全く反省していない事になります。

それはさすがにマズい。そう思ったマスコミ関係者が多かったのでしょうか。今回の事件では、テレビの姿勢に若干の変化を感じました

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(イメージ画像 http://www.ashinari.com/2009/07/05-023704.php

hochi.news(2019/5/29)

被害者の妻が報道陣に対し取材を控えてくださいと伝え、亡くなった児童の父親が後ほどコメントしますと自宅に来た取材陣に話したという報道を読んだことを明かし

「それを読んで、信じられなくて。今、そういう状況じゃないっていうのは誰もが分かるのに、後ほど答えますっていうことまで言わせてしまう状況がいけないと思いますし、答えなくて大丈夫ですと私は言いたいですし。一番そっとしておかないといけない。今、我々ができることは傷つけないということです

https://hochi.news/articles/20190529-OHT1T50076.htmlより。朱入れ等は筆者によるもの)

 

「犠牲者遺族の所に、亡くなった当日、取材陣が取材に行った」という点は、相変わらず酷い。(彼らも仕事だから、イヤイヤでも行かなくてはならないのでしょうが)

ただ、その取材姿勢を、速攻で批判する番組が現れたのも事実。

この番組単体で、マスコミ業界全体を擁護するのは早計です。が、内部から変えようとしている人々がいる。それも事実。

「マスコミ全部が酷い連中の集まりだ」と、思い込むのは良くないですね。

 

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マスコミの存在は、無くてはならないもの。とても重要です。

しかし、何やってもいいワケではありません。社会人としての常識は持つべきです。

 

取材方法が非常識であれば、ネットを中心に批判の嵐が巻き起こり、スポンサー企業にまで迷惑がかかる時代。

多くの人々がスマホで記録を残し、SNSで拡散できる時代。

時代は変わりました。

その事を嘆くのではなく、時代に合わせた取材方法を考えて、頑張って欲しいものです。