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ホラー漫画の傑作!…だと思ってもいいですよね?(2)「広いぞ! 彼岸島!」

大人気ホラー漫画『彼岸島』の紹介記事、第2弾です。

前回記事は、以下リンク先にて。

 

tenamaka26.hatenablog.com

 

前回は、冒頭部分の紹介で終わってしまいました。「彼岸島ビキナー」の方に向けた記事になっています。

今回は、彼岸島を読んだ事のある中級者の方に向けて、「彼岸島のツッコミどころ」について語っていきます。(初心者の方は、まず前回記事を読んでください!)

 

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本題に触れる前に、ちょっとひとこと。

 

当記事の様な「小説やマンガの紹介」で、中級者向けの内容を書くとなると、少なからずネタバレ要素に気を遣います。

「話の内容が分かってしまった。読む気がしない」と思われるのは…本意ではありません。場合によっては、作者や出版社から怒られるかも。記事を書く側としては、ビビリながら書きます。

 

しかし、『彼岸島』は、良い意味で別格です。

 

勿論、オチや核心に触れる様な記述はダメですが、内容に深く入り込んだ記事を書いたとしても…

「え? 嘘でしょ」「ありえない」といった疑いの意見もあり。

「ああ、やっぱりね」「今度はそう来たか」という肯定的意見もあり。

その双方の結論が「想像がつかないから、ぜひ読んでみたい」というもの。

 

ネタバレが横行するネット社会で、こういうセリフを言わせる作者・松本先生の創作能力に脱帽です。

それくらいのパワーがないと、これだけ長期間の連載を続けられませんし、人気もついてきません。

 

「予想は裏切るが、期待は裏切らない」という作風の『彼岸島。色々な意味で偉大な作品です。


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さて…。当記事の本題に。

記事の題名は「広いぞ!彼岸島!」です。その記述通り、彼岸島の成長(というか膨張)について、語っていきます。

 

(著:松本光司 講談社

 

本作の主人公「宮本明(みやもと あきら)」の一行が彼岸島に上陸するのは、コミックス3巻になってからです。

コミックス1~2巻では、島に渡る前のヤリトリが描かれています。そこで島民から彼岸島は、森と海しかない、小さな島だ」という説明がありました。

 

実際に彼岸島に行ってみると、第一印象は確かに「森と、海と、小さな村しかない」という感じの小島。

ファミレスやコンビニは、影も形もありません。車も走っていないし、ガソリンスタンドが見当たらない。自販機の存在すら怪しいのでは?…というレベル。

家屋も「古民家」ばかりで、2階以上ある家屋が稀という感じ。

上陸前に聞いた、島民の説明どおりです。

 

(著:松本光司 講談社

 

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しかし、話が進むにつれ、「小さな島」とは言い難いモノが、やたら出まくります。

物語に出てきた順番とは異なりますが、そういった「予想外の建築物や施設」を列挙すると…

 

・地上4階、地下2~3階くらいはありそうな、鉄筋コンクリートの総合病院

・炭鉱

・製鉄所

重要文化財レベルの巨大屋敷

・旧日本軍の研究施設

・古い五重塔(国宝級)

カッパドキア世界遺産)に酷似した古代遺跡

・水上に作られた要塞

・観光名所になるレベルの大鍾乳洞

・巨大な鐘のある教会

・廃校(体育館あり)

・大きい神社

・高さ十数メートルはありそうな灯台

砂丘(砂浜ではなく、砂丘

・温泉の里

・湖

・巨大クレーンのある倉庫

・高さ10m以上の壁と、堀に囲まれた城塞都市

・有名大学を超える規模の、生物兵器研究施設

・奈良や京都の有名寺社に匹敵する、巨大仏像を並べた寺

 

…等々。

もしこんなものが存在すれば、世界中から研究者や観光客がやってきて…大都市になりそうなニオイがプンプン。

「何も無い島」なんて、ものすごい謙遜です。

 

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上記の様に、島にある施設や旧跡だけで、既に高レベルです。

では、そこに住む住民は、一体何人いるのでしょうか?

彼岸島の人口統計が、作中に出てきたわけではありません。従って、話の内容から推察するしかないのですが…。

 

まず第一に、彼岸島は「外界から隔離された島」という設定が気になります。

彼岸島周囲の海には、「邪鬼(オニ)」という巨大なバケモノ(身長20mくらい?)が何匹も潜んでおり、島を封鎖しています。この邪鬼をコントロールできる者がいて、その者が許可した人間しか入出島できないルールになっています。その為、大規模な人口流入や流出が起きません。

良くも悪くも、島内の人間だけが、人口増減の鍵を握っています。

 

また、彼岸島には複数の集落があると明記されており、世代構成も歪ではありません。老人は少なく、20~60代くらいの労働人口が大半で、女性も大勢います。

極めつけは、病院内の描写。産まれてから間もない赤ちゃんが、病院の新生児室みたいな部屋で眠っているシーンがあったのですが…。部屋の一部だけを見ても、赤ちゃんが10人以上は寝ていました。部屋全体だと、もっと多そう。

彼岸島出生率は高く、少子化で悩む必要は無さそうですね。

 

加えて、彼岸島では「人間vs吸血鬼」の全面戦争がありました。血で血を洗う戦いが頻発し、1度の戦闘で数十人から数百人が死亡する事は日常茶飯事。

戦う人間は、大半が成人男性。吸血鬼側も同じ。かなりの勢いで人が減っていったと思われますが…。人間・吸血鬼双方の兵力が衰えたという描写はなし。

 

これらの事から、島の人口は「少なくとも、数万人以上」だと思われます。

 

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一方、彼岸島の産業・経済面を見ても、なかなか興味深いものがあります。

 

よく挙げられるのは、「殺傷能力のある近接戦闘武器(刀や槍)が多すぎる」という話です。

日本刀だけで、「軽く見積もって、数千~数万本程度が存在する」という感じ。

彼岸島には、旧日本軍の研究施設があったとされていますが、あくまで「研究施設」であり、武器貯蔵庫ではありません。そこから古い日本刀が出てきたと仮定しても、数万本は…無いでしょう。

そうなると、日本刀を現地で生産しているという事になります。現役の製鉄所や、加工場などが多数存在している可能性が高い。

 

城塞都市や研究施設など「大規模な建造物」を造る事も多いので、土木建設関係の業者も多数存在している筈。その為の機械や設備のメンテ業者も必要。発電所も要りますね。

ネズミ算式に関係企業が増えていく…。

 

そういった業者に所属する労働者は「彼岸島の島民」でしょう。その労働者の為の衣食住・通勤手段・インフラ等を整備する必要があります。彼岸島には自動車の姿が無いので、移動・運搬手段が限られてくるとはいえ…。

かなり大規模な工業団地が存在していると思われます。

 

他にも、

・飼い犬くらいはいいとしても、飼育されたヒグマがいる

・爆弾を大量に作れる設備、材料がワンサカ

・やたらとある和服と忍者衣装。普通の洋服の方が少ない(和服って高級品では?)

・処刑用の巨大ギロチン(重さは数トンありそう)

などの描写が。

 

先の「人口は数万人以上」と、この「工業団地がありそうな雰囲気」を併せて考えると…。

彼岸島は、最低でも「佐渡島」や「対馬」くらいの大きさはあり、経済活動は盛んであると思わざるを得ません。

 

「何も無い、小さな島」なんて、とんでもない!

 

 

 

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