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「あすの予告は…」 現代社会の影が生んだダークヒーロー作品 (2019/3/18迄の、限定無料情報あり)

サイバー犯罪。

ネット炎上。

ネットカフェ難民

正規雇用

ワーキングプア

…等々。

ここ最近、問題とされている言葉を並べてみました。

 

この単語を全て含み、社会の闇とは何かを考えさせられ、なおかつ「気分がスッキリする要素」まで配合した漫画があります。

 

サスペンスの名作『予告犯』です。

 

筒井哲也 集英社

 

 

2013年に完結済みで、全3巻の作品。

ドラマや映画にもなりました。

 

 

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『予告犯』は、「クライムサスペンス」と呼ばれるジャンルの作品です。

主人公は犯罪者。敵は警察。

その内容を、ネタバレしない範囲で解説すると…

 

 

・舞台は現代の日本。サイバー犯罪の多発が問題となる中、警視庁は「サイバー犯罪対策課」を設立し、取締りを強化していた。

 

・「ゲームの違法アップロード」等を摘発する対策課。そんな折、ネットの動画サイトで話題の人物について、捜査を始める事になった。

その人物は、「シンブンシ」と呼ばれている謎の人物。新聞紙で作ったマスクを被り、顔は全く分からない。

 

・シンブンシは、ネットカフェらしき所から動画を配信し、ネットユーザーの注目を浴びていた。

動画の内容は「犯罪予告」。

犯罪予告動画なら、過去にもあったであろう。が、シンブンシは特別な注目を浴びる存在であった。その理由は2つ。

 

・理由その1。「犯罪予告で示されたターゲットが、社会的に非難される存在」ということ。

例えば、「食中毒を起こした食品会社」とか、「バイトテロを起こして炎上した学生」などが標的にされる。

 

・理由その2。「予告内容が、きっちり実行される」ということ。言うだけで終わらない点が、ユーザーの興味を引いていた。

 

・シンブンシの行為は、紛れも無く犯罪である。

しかし、「私利私欲で行うのではなく、社会的制裁が足りない相手に鉄槌を下している」との世論が出始める。

支持者が徐々に増え、ダークヒーローへと変化していくシンブンシ。

 

・シンブンシの予告が出る度に、動画サイトは重くなり、SNSのコメントは増え、匿名掲示板が荒れる。予告が実行された後は、その勢いが更に増す。その繰り返しで話題になり続ける謎の人物・シンブンシ。

その正体と動機には、現代社会の闇が色濃く現れていた…。

 

 

…こんな感じです。

主役は犯罪者なんですが、「悪」と割り切れない面がある人物です。

そこが魅力の作品。

 

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『予告犯』の連載が始まったのは、2011年頃。今から10年ほど前。

 

「約10年前」と聞くと、何だか随分昔の話だな…となるかも知れません。

しかし、『予告犯』で描かれる風景や社会情勢は、2019年現在と変わりません。

 

スマホが普及し、

動画を通したヤリトリが盛んに行われ、

何か事件が起これば「匿名掲示板」が盛り上がり、

その掲示板の書き込みをまとめた「まとめサイト」が乱立する…という風景。

 

バイトテロや、SNS経由での個人情報の流出など、今日でも多発している問題が描かれています。

機械や技術は、10年もあれば急激に発達するのかも知れませんが…。

人間の行いは、あまり変わらない様子。

 

そういった意味で、『予告犯』は”終わった作品”と斬って捨てる事はできない…と考えます。

明日、劇中に描かれた騒動が起こっても、突拍子も無いとは思えない。そんなリアリティがあります。

 

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シンブンシの犯罪予告動画に寄せられるコメント。

まとめサイトの乱立。

標的とされる人物が起こした騒動。

 

それらを見た登場人物の一人が、こんな事を言います。

「何が本当のニュースか、よく分からない世界になったもんですね」

 

それに答える、別の人物。

「騒いでいる連中は、何が本当かなんて考えちゃいない。騒げればいいだけ」

 

そんな会話が交わされる間にも、シンブンシが「新たな犯行予告動画」を投稿。

標的とされた人物に対し、事件が起こる前に「サイバー犯罪対策課」が接触します。

また、標的の周囲にマスコミが押し寄せ、取材合戦になります。

 

様々な注目を集めるターゲット。

三者から見れば、「予告した犯罪が、やりにくくなる一方なのに」と首を傾げたくなる状況。

 

標的の周囲に騒動が起こる影で、シンブンシは着々と準備を進めていきます。

予告内容を達成する為の、意外な方法とは何か?

そこも『予告犯』の見所のひとつ。

 

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この『予告犯』。

下記リンク先で、2019/3/18まで「お試し期間」として、1巻が無料で読めます。

「1巻の最初の部分だけ」という話ではなく、「1冊まるごと無料」です。

 

リンク先ページの、トップから少し下にスクロールした辺りに、「無料で読む」と表記されたオレンジのボタンがあります。

そこを押せば、期間限定で、1冊まるごと読めます。

お得なこの機会に、是非読んでみて下さいませ。

 

 

書店リンク >『予告犯』第1巻