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「非日常的な日常」を描く作品(2019/7/2追記アリ)

本日は、「グルメ漫画」の話をひとつ。

 

漫画のジャンル・テーマは数多あれど、いつの時代にも存在するのが「食」をテーマにした漫画。

最近は「食育」をテーマにした作品が増えています。が、やはり王道は「美食・グルメ」を題材にしたものでしょう。

 

 

正統派の美味しんぼ

オーバーリアクションで有名なミスター味っ子

グルメと色気を合体させた食戟のソーマ

実写ドラマでも大人気の孤独のグルメ

…などなど。美味い料理を題材にした作品は、数多く存在します。

 

どれも面白いのですが、その多くが「現代劇」。現代料理の常識からハミ出す事は稀です。

 

 

しかし、設定が異世界・別世界レベルにまで超越すると、話は全く違ってきます。

そこに住む生き物も、物理法則も、何もかもが現代とは異なります。

当然、料理も同じ。そんな世界では、現代料理の常識が通用しません。

 

そんなグルメ作品の中で、あまり取り上げられない「中世ファンタジー世界」を舞台にした作品をご紹介します。

それは、「九井諒子」さんの作品、ダンジョン飯です。

 

(提供:honto)

(著:九井諒子KADOKAWA)

 

KADOKAWAの雑誌『ハルタ』で連載中の作品。2019年2月12日現在、コミックス既刊6巻。 

このマンガがすごい!2016」で、オトコ編の1位になった事もある作品。ご存知の方も多いと思います。

 

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ファンタジー系作品といえば…。

ゲームならドラゴンクエストドラクエDQ)』『ファイナルファンタジー(FF)』等が有名。他にも多数あり。RPGロールプレイング・ゲーム)の元祖であり、代名詞とも言えるジャンルです。

映画ではロード・オブ・ザ・リング』『ナルニア国物語等が有名です。

 

ファンタジーの多くは、いわゆる「剣と魔法の世界」の話であり、伝説の怪物を相手に、戦士や魔法使いが活躍する…という展開が殆ど。

現実世界の日常とは、かけ離れた話ばかりです。

 

一方、「食」や「グルメ」というものは、日常のワンシーン。

世界中のどこに行っても、何かしらの料理を・1日3回くらいは口にします。

食事そのものは、ありふれた・特に珍しくも無い光景です。

 

「剣と魔法で怪物と戦う、非日常の話」と、「生活のワンシーンである、料理・食事の風景」という、正反対の要素を混ぜ込んだ作品。

珍しいものと、ありふれたものとの融合。日常と、非日常のハーモニー。

イメージ出来そうで出来ない…異色の漫画。

 それがダンジョン飯です。

 

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話の概要を、(発行元から怒られない程度で)ザックリ紹介すると…

 

  1. 舞台は、広大な地下迷宮が存在する、とある大きな島。
  2. 財宝を求め、様々な種族・職業の冒険者達が、迷宮に挑戦し続けていた。
  3. 主人公である戦士・ライオスも、そんな冒険者達のひとり。自身の妹や他の仲間達と共に、危険な迷宮を探検する日々を送っていた。
  4. ある日のこと。地下迷宮の深部に到達したライオス達であったが、強敵であるドラゴンに遭遇し、大打撃を喰らってしまう。
  5. 全滅寸前のところで、仲間の脱出魔法により難を逃れたライオス達であったが、持っていた道具や金銭の殆どを失ってしまった。加えて、妹が行方不明に。
  6. この惨状を見て愛想を尽かし、抜ける仲間も出てしまう。泣きっ面に蜂の主人公・ライオス。
  7. ライオスは、残った仲間と共に、再び迷宮に挑戦する。目的は、行方不明の妹を捜す事。
  8. しかし、ほぼ無一文のライオス達には、食料を買う金が無い。そこでライオスは言う。「迷宮内の魔物を倒して、それを食えばいい。」
  9. 潔癖症の仲間が反対する中、ライオスは魔物を料理しようとして、見事に失敗。
  10. そこに、「魔物料理研究家」と名乗る人物が現れ…

 

こんな感じです。

「それなりにファンタジーっぽい目的」は持ちつつ、「魔物を狩り、食べながら進む」という視点が斬新。

 

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魔物に対する見方も、よくあるファンタジーとは違います。

 

例えば「巨大蠍(サソリ)」。この手の作品では、お馴染みの怪物。

これを「蟹(カニ)」に見立てて料理します。言われてみれば、蟹に見えなくも無い。

 

同じ様な見方で、植物系の魔物を「野菜炒め」にするだとか、魚介系の魔物を「タレ味の蒲焼き」にするだとか…。

 

非日常の生物を、日常的レベルの食材へと変化させてしまう。そこが『ダンジョン飯』の魅力でしょう。

 

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作者・九井諒子さんの上手い所は、

 

「魔物の設定は、ファンタジーでよくある設定を使っている。それ故、食えそうな感じがしない」

「しかし、不思議な事に、”ゲテモノ臭”が全くない」

「食えそうにない怪物を材料に使っているハズ…なのだが、料理が進むにつれ、だんだん美味そうに見えてくる」

「出来上がった料理は、普通に店で売ってそうなもので、魔物嫌い・潔癖症の仲間でもバクバク食べちゃうレベル」

「材料の紹介や、栄養素の分布まで掲載。妙にリアル」

「一方、敵との戦いもキッチリ描かれていて、ハラハラする場面が多数」

 

こういった点ですね。とても楽しく読めます。お見事!

 

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現在、『ダンジョン飯』の最新刊は、第6巻。

まだまだ話は続きそうです。

既刊の発行ペースは、半年~1年に1冊程度。第6巻が出たのは、2018年4月です。

2019年の春頃には、次の第7巻が出るのでは?

続刊が待ち遠しい!

 

(※2019/7/2追記 第7巻が出ました!)

(提供:honto) 

(著:九井諒子KADOKAWA)

 

 

-------------(記事了)-------------

 

 

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